楽器を演奏する際(特にオケや吹奏楽での合奏)には当然楽譜を見ながら…なワケです。
その楽譜を載せるのが所謂「譜面台」。
こんな感じのモノが割と使われているんです。しかし…
最近の楽譜は何故か線という線が細過ぎて見辛い。加えて近頃の流れとして「ペーパーレス」が一部で始まっている様なのです。
大きめ画面のタブレットに楽譜データ(ヒトによって保存の仕方はまだバラバラ)を取り込んで、
画面に表示された楽譜を見ながら演奏するワケですね。
膨大な量の楽譜が必要なプロ奏者の方々にとっては最早当たり前な感じの様です。作曲してそのままデータやり取りして…
な感じで、バックアップしてなかったら万一の場合は…というのは別のハナシでしたね。
んで、ワタシの手持ちのタブレットはiPad(第6世代)、画面サイズは大体150×200mm…対して楽譜を印刷する場合はA4サイズを縦にして使うワケです。A4…210×297mmですから大分小さい。結構近くで見ないと譜面は読めないワケです。
となると、「楽器に直付けしてみようか」となるワケです。ワタシだけですが。
私が演奏に使用している楽器…チョット古めのTubaなんですが…
右手操作のレバー付近にブラケットが有ります。
コレ、別に飾りとかでは無く、行進用の譜面立てを取り付けるために有るのです。最近の楽器には付いてませんが…
ヨーロッパ辺りで見られる軍楽隊のパレード等でよく使われてましたが、今はパーツも市場に無いかもしれません。
ココにタブレットスタンドの曲が〜るフリーアームを取り付けよう、という算段です。長かったですね。
ブツが届いた時に、アーム末端に雌ネジが切ってあるのを発見してるので、どう繋ぐかをホームセンターで色々考えて…
真鍮板をカットして中継の部材を造り、ボルトでアームと繋ぐ…という感じに決め、諸々購入して工作室へ。
借りた工具は…金ノコ、ドリル(10mm歯)、ポンチ…あとはその都度買いに出るというテキトーな流れ…
最初にボルト用の穴を開け、そこからひたすら歯こぼれした金ノコでギコギコ…
次は平ヤスリでゴシゴシ削って整形…
大体のカタチが出来たので繋げてみる…ボルトは3/8でした。インチは分かりづらい…
ココからは楽器に繋げる作業だから一旦お片付け。帰宅します。んで繋ごうとすると…まぁ入りません。ので…
ひたすら水研ぎして接続部を細く整形していきます。
まぁ何とか入るようにはなりました。
後は実際に楽器を構えた状態でタブレットの向きを調整するのですが…
作ったパーツは歪むはアームは緩むはもう大変。固定してしまえば楽なんでしょうけど、
不可逆な改造はしたくなかったのでひたすら我慢して調整…
結果的には、画像の大きいホルダー(車載ホルダーから拝借してた)でなく元々のショボいホルダーでイイ感じにセット出来ました…がその画像はありません。
楽譜の上端に指揮者が覗ける…位に出来れば充分使えそう…身も蓋も無い言い方すればタブレットスタンドを超近くに立てれば良いんですが、想像するだけでなんかお間抜けに見えるので…まぁソレも来週試しますが。
今回初めて金属加工というのをやってみたんですが、楽しいですね。切り粉には注意しないといけないんですが…
というワケで、次回は金属加工繋がりで…マーチのシフトレバー短縮ネタです。家に金ノコ持ってましたhahaha