樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

空き家の実家の話 その5

2023年11月11日 | 日記
2月に法要を済ませて、
さてどこかに不動産会社のつてはないものかと。
市役所からもらった地元の不動産会社一覧を見ても、
ぜーんぜん分かりませんし、
まあ、目をつぶって
パッと選んだところにしても良いのかもしれませんが、
それもね。
なんか後で、あんなことしなきゃ……と思ったら嫌だし。

そしたら、従姉妹の旦那さんに
不動産関係の会社をやっている友達がいることがわかり、
うちの市ではないけれど、
同じ地域だからぜんぜん分からないこともないだろうし、
まったく知らないところに飛び込むよりは
良いのではないかと思って
相談に乗ってもらうことにしました。

その従姉妹の旦那さんの友人が、実家まで見に来てくれて
ざっと概算を出してくれました。
それによると、
土地の値段は、300万くらいは行くかもしれないけれど、
これも更地の値段で。
問題は更地にするために解体するとしたら、
500万はかかる。
そして、建築年代的にアスベストが使われていたら、
解体費は更に上乗せになると。

おおー、解体したら500万(アスベストなしで)、
もしそれで売れたら300万。
マイナス200万!!!!
売れてもマイナス200万で、売れなかったら????
これは……、もうすでにかなりの負の遺産ではありませんか。
こういう計算をして初めて、目が覚めるというか。

今、地価高騰している大都市、
特に東京なんかでは信じられない話ですが、
実は、日本の田舎はこれが現実。

いや、これ、どうするの?
概算を出してくれた従姉妹の旦那さんの友人さんが、
見積りが必要なら出しますけど、私のところではちょっと遠いから
市内に知り合いの不動産会社があるから、そちらを紹介しましょうか?
と言ってくれまして、
市内の不動産会社とつながることができました。





空き家の実家の話 その4

2023年11月06日 | 日記
さて、もうこれで3回お話ししますが、去年の秋
市役所で、空き家の実家の……と相談みたいなことをしましたよね。
で、空き家バンクを利用して借家にしても
とんでもない安い家賃であると判明していたのですが、

空き家バンクには売買もありまして
そこを覗いてみると、実家の近所に売り物件があるではありませんか!
実家より10~20年新しくはあったのですが、実家より坪数は少なくて
そんなおうちが土地+建物で300万で出ていました。
ふーん、300万ね。ならうちは……。

それで年末にそちらに詳しい知り合いと別の用事で話したついでに
実家を売るとしたらどのくらい?相場を知りたい。
なあんてお願いしてみたんです。

そして、お返事が来てあまりの安さに唖然。
坪数150、JAとそのスーパーに2分、バス停に4分、郵便局に7分とかとか
実家は、その地域の中では至極便利な場所にあるのですが、
もうさらけ出してしまいますが、査定額がたったの200万でした。
しかも、それは土地の値段。つまり建物を解体した後の値段です。

空き家バンクではもっと高く出ていた~と叫んでも
それはあなた、売主の気持ちのお値段ですよ。
買いたい!と言ってくれる人がいれば、それはラッキーですけどね。
さあ、その値段でいつになったら売れるでしょう。
その間にも家は傷みますね。管理はどうするんでしょうね。
私の中の冷静な不動産屋が冷たく言い放ちます。

こうなったら、地元の不動産業者に頼るしかない。












空き家の実家の話 その3

2023年10月26日 | 日記
何かこの1ヶ月、
ものすごく仕事が忙しくて、前回何を書いたのか
改めて読んでみて思い出したくらいで、ご無沙汰しております。

賃貸のケースは、どう考えても難しい……ような気がする。
しからば売買のケースは。

……と、これを読んで、
この人ってけっこうドライね。
実家が空き家になってまだ1年でしょうに、
さっさと賃貸だの売買だの。
家族の思い出とかないのかしらね。
と思われた方もおられるのではないでしょうか。

ううーん、こういうのをドライと言うのかよくわからないけど、
私がこの家に家族と住んだのは、小6の夏休みから高3の春休みまで。
6年と少し。
その前に生まれてから小6の1学期まで住んでいたのは、
実はもっと山奥の家で……。そこが12年と少し。
18歳で東京に出てきてから、
あっちこっち住み替えて50年にならんとしている。
嗚呼、人生の半分以上はだって東京ですもん。

田舎に実家があって家族がいて、
それは大きな心の支えではあったと思います。
仕事がなぜか上手く行かなかった時期、
思い切って電話をすればポンとお金を貸してくれた父。
(亡くなる前に返済できてよかったと心から思ってます)
季節の野菜や果物を箱いっぱい送ってくれた母。
祖父母や弟の思い出だってそりゃあ山ほどありますよ。

それはそうなのです。だからといって残されたこの家を
私がどうすりゃいいの?って話ですよ。
放っておいたら傷むでしょうよ。
人が住まなくなると家の傷みはどんどん進みます。
庭木が伸びて隣に迷惑がかかるからと、
叔父が切ってくれて肩を痛めました。
管理だけでも大変なことなんです。

父と母が働いて建てたこの家。
どんどん増築して大きくなった家。
しかし、もう手放すときなのかもしれません。

以前にも書きましたが、
ふと目をやると目の前の何軒かは一人暮らしのお宅。
それもみんな70代80代です。
ぐずぐずしていたら、売ることすら難しくなるのでは……?

そんなことを考えて、2月に
弟の一周忌、父の追善供養、先祖の位牌の御霊移しを終えて
売る方向に舵を切ったのでした。








空き家の実家の話 その2

2023年09月17日 | 日記
去年、何度も田舎には足を運びました。
なんか、いろいろな契約の名義変更とかですね。

その合間に、市役所でちょっとリサーチしたことは
仏壇のところでお話しました。

私:実家が空き家なんですけど、空き家バンクってどうなんですか?
市:はい、登録してくだされば。
私:実際使われているんですか?
市:そうですね。借りる方もいらっしゃいますよ。
私:お家賃ってどのくらい?
市:まあ2万円~3万円ですかね。
私;はあ……。売るのもあるんですか?
市:はい、こちらも登録してくだされば。
なあんて話をして、市内の不動産会社一覧みたいなのをもらって来ました。

まずは賃貸のケース

貸すと一口で言いますけど、
誰だってお安くきれいな部屋を借りたいものですよ。
うちは、トイレとお風呂と座敷は最近リフォームしてあったのですが、
キッチンと居間は。特にキッチンは最低直さないと貸せないねと思いました。
例えば、すごーっくケチってキッチンはなんとか直したとします。
すごーっくケチれば50万でなんとかなるかもしれません。
って、どうでしょうね、値上がりの昨今、調べたわけでもないし
もっとかかるかもしれない。
それに居間の畳は最低限替えないといけないし。
そして、まだ家に残っている家財道具、これを処分するのにたぶん最低でも30万円
やっぱりね、人に貸そうとするならなんだかんだで200万はかかるわなぁ……と。
家賃2万円だったら、100回分……ムリ、ムリ。

そして、実は私東京で大家をやっていた経験もあり、
借家はそれだけでは済まないことも知っています。
固定資産税(まあ大したことはないですが)
庭木の手入れ(庭木がねぇ、これもまた大変でねぇ)
不具合の修理(これは古い建物だから、どんどん出て来るだろう)
町内会の付き合い(これは田舎だとどうなるのか分らず不安)

ここまでしても、将来性のある物件なら、もっていてもいいのですが。
お家賃でおわかりの通り、将来性などという言葉はないの。
気が重くなりますよね。

では次回は 売買のケースです。




空き家の実家の話 その1

2023年08月19日 | 日記
さて、空き家となった私の実家のお話をしましょう。

弟が2月に亡くなって、6DK+蔵(倉庫)の実家が空き家になりました。
もうすぐ築50年を迎えるところでした。
ああ、この家をどうするのか……。

斎場でお葬式の手配をしている間に、
家に戻ってとりあえずトイレだけは掃除をしました。
ド○○トをガンガン使って、後で手が荒れ放題でしたけど、
玄関とトイレだけは、よその人が入る前に、
家族としてどうしても掃除をしたかったんですよね。
でも、できたのはトイレのみ。
玄関はごちゃごちゃで、とても短時間ではできるものではなかった~。

近所に父の二番目の弟である叔父夫婦の家があります。
お葬式の手配など、細かいことも叔父さんが全部手伝ってくれて、
本当に助かりました。
その後、叔父さんが市役所から家の片付けをする会社を探してくれて、
当日も立ち会ってくれて、そのときに結構処分しました。

叔父さんとしても、
兄の家(本家)をなんとかしなくてはならない
という気持ちがあったのだと思います。
当事者である姪(私)は東京だし、自分がやらなくてはと。
今年90歳になった、今も若々しい叔父ですが、
田舎に行った際の送迎を含めて、
この2年間、本当に有り難かったです。

だいぶ処分して、実家に泊まることも出来なくなったので、
それに泊まることが出来ても、
あんなに広い家に泊まるのご免ですけど。
私が行ったときはいつも、
叔父のすぐ下の妹である
一人暮らしの叔母の家にお世話になりました。
実家からクルマで20分ぐらい。
そこも叔父がいつも送迎してくれました。
今、田舎に残っている父のきょうだいはこの二人になりました。

去年は相続にまつわるあちこちの手続きがありました。
私も、田舎に行っても、
実家素通りで寄らないこともしばしば。
実家に置きっぱの仏壇には失礼をしておりました。
(→ そこから前の仏壇の話になります)

ただね、家(土地・建物・その他)はお前が継ぐものだと、
誰にも一言も言われなかったのは、
それは有りがたかったけど、改めて考えましたね。
昔っても、どのくらい昔か、そういうこと、
家を継ぐ的なことを言われる時代があったような気がします。

まあ、確かに私は女で独身では、継いでも先は短い(笑)
とかかもしれませんけど。
それに最初っから、私が、墓はいずれ永代供養だ!
と騒いでいたせいかもしれませんけど。

考えてみると、叔父だって叔母だって、
その他周りの方々にしても、
家と土地と、年金で不自由なく暮らせる
自分たちの今の生活を守ることが課題であって、
はっきり言ってその先はよくわからんのが、今の日本なんです。
人のことなど言ってる場合ではない。

ですよねぇ。
……というわけで、さて、家をどうするんだ?