樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

「おくりびと」

2009年03月03日 | 映画

<ちょっとあらすじ>
アカデミー賞受賞作品ですから、あらすじも要らないと思うけど…。
東京でチェロ奏者をしていた主人公(本木雅弘)は、
オーケストラの解散によって故郷山形の、母の残した家に帰る。
そこで、求人広告を見て「旅のお手伝い」をするNKエージェントに面接に行くのだが、
NKが納棺の意味とは…。

久しぶりに劇場で観てきました。
同年代の友達に、あの映画を観るならあなたと一緒がいいと誘われて。
彼女は4年前、わたしは8年前に母を亡くしておりました。

はらはらと泣ける映画でしたよ。
でも重たくてつらい涙ではない。
人は死ぬもの、旅立つものということをしみじみと感じさせてくれる、
観てよかったなと思う映画でした。
でもこういう、確かによいけど地味だし、
今まで人が語らなかった死を扱った映画が受賞するのは、
直木賞受賞作「悼む人」(天童荒太著)と同様、この時代なんだと思います
…とNHKの「クローズアップ現代」でもやってました。

それにしても、納棺の所作の美しいこと。
私も是非、これでお願いしたいわ。
うちの母の時ってどうだったんだろう。
バタバタしているうちに、終わってしまったような気がする。
もちろん、主人公の父親の納棺をさっさと済ませようとした
葬儀会社のように乱暴ではなかったですけど、
どう記憶を辿ってもあんなに丁寧な扱いだったとは思えない。
友達と、
これから適当に納棺していた葬儀屋さんはやりにくくなるかもねって、
笑ってしまいました。

余談ですが、
朝一番で観たもので、何も食べずに映画館に飛び込んだら、
まあおなかの鳴ること鳴ること。
映画が終わったらすぐ友達に、
うるさかったと言われてしまいました。