ターシャ・テューダーの楽園の写真集です。
昨年、NHKでも紹介された、このおばあちゃまは、
今年92歳になる絵本作家です。
アメリカバーモント州の山の中に、30万坪(東京ドーム20倍)の庭を持ち、
自給自足のひとり暮らしをしています。
このおばあちゃま、筋金入りなんですよね。
30歳でニューハンプシャーの田舎に引っ越して、
広大な庭を作っていたにもかかわらず、
56歳になって、さらなる田舎、
バーモント州の荒野に土地を手に入れて、
ニューハンプシャーの庭もろとも引っ越すんです。
もろとも、つまり27年かけて作った植物を掘り起こして、
バーモントに引越ししたんです。
バーモント州の荒野は、ご長男さんの自宅の隣だった。
まあ、隣といってもあなた、東京ドームの20倍ですからね。
そこは南向きの斜面で、中央にあった少しの平地に自宅を建てるわけです。
モデルは18世紀の農家で、ニューハンプシャー州にある家だそうです。
これをご長男のセスさんが、何年もかけて
まったく機械を使わない昔ながらの工法で、
そのまま建ててくれたということです。
セスさん、お母様をとても尊敬なさっていたんでしょうね。
ご苦労様でした。
そして広大な庭を、ターシャおばあちゃまは、
35年かけてひとりで作りました。
荒れた土地に、花壇や畑を作るにはまず厩肥を大量に買って、
堆肥を作り混ぜ込まなくてはなりませんでした。
今でも毎年秋には、10センチの堆肥を敷き詰めるのだそうです。
ガーデニングは力仕事。
絶対に好きでなくてはできない世界です。
樹庵が、一番感激したのは、
バーモント州に引っ越したターシャの年齢です。56歳です。
リタイアしてゆったり暮らそうというには、
30万坪はハード過ぎませんか。
しかも、自給自足でずっとひとり暮らしです。
(かわいいわんちゃんはいますけど)
恐ろしいことです。
けっして真似したいと思いませんが、
仙人のような暮らしには、ため息が出ます。
すごーい、すばらしー、すさまじー…です。
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