樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

寝ぼける子供

2007年07月27日 | つれづれに

私は、よく寝ぼける子供だったらしい。
なぜこんなことを思い出したかといえば、
寝ぼけるのはだいたい夏の夜だったからだ。

私の寝ぼけで、我が家が大騒ぎになったことがある。

ただ、その夜のことは、自分では寝ぼけていたとは思っていない。
だって、自分の目で見ているんだもの。
寝ているわけではないでしょう。
ちょっとみんなの様子が違っていたが。

子供のことゆえ、8時には寝たと思う。
2階の親の部屋だった。

何時だったか、起きた私は、
(あれ?こんなとこで寝ちゃったぁ)と思った。
弟が生まれてから、私は祖父母の部屋でおばあちゃんと寝ていたのだ。
でも、その夜は2階で寝るというような話になっていた。
どうもそれを忘れたらしい。

私は、起き上がって、階段を降り、台所を通って、
居間の横にある祖父母の部屋に行って寝直した。

その時、両親、祖父母、叔母は居間で、みんなでテレビを見ていた。
私はその後ろを通って、祖父母の部屋の引き戸を開けて入った。

昔の家のことだから、居間は確かに広かったが、
後ろを誰かが通れば気づく距離だし、
祖父母の部屋の引き戸を開け閉めすれば、
いくらテレビを見ていても、わかるはずだ。

だが、これははっきり覚えているが、
大人はみんなテレビを見ていて、誰も私に気づいた様子はなかった。

それからが、大変だった。
寝ようとした親が、部屋に行って、私がいないことに気がついた。
大騒ぎで家中を探したらしい。
祖父母の部屋で寝ているとは、誰も思わなかった。

そして、ついに母と叔母は、私の名前を呼びながら、暗い山道を駆け上がって、
うちのお墓まで行ってきたというのだ。
なんでお墓!

大人に、とっさに、まさかお墓に…と思わせるほどだったのは、
私の日頃の寝ぼけが、それほどひどかったからか、
あるいは特にその夜は、そう思わせるものがあったのか。

でも、私に言わせれば、
どうして私に誰も気がつかなかったのか、そっちの方が不思議だった。

今週もアクセスありがとうございました。では、また来週。


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