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バイルズ選手も ラリー・ナサール被告を

2021年09月16日 | 社会
米代表バイルスが議会証言へ、元医師の性的虐待巡る捜査不備で

[ワシントン 13日 ロイター] -     米議会上院の司法委員会は13日、選手への性的虐待で有罪となった体操米国代表チームの元医師、ラリー・ナッサー受刑囚に関するFBI捜査に不備があったとされる問題で、体操女子のスター選手、シモーン・バイルスが証言を行うと発表した。 バイルスのほか、マッケイラ・マロニー、マギー・ニコルズ、アリー・レイズマンら体操界の実力者たちも15日の審問で証言する。4人を含む数百人がナッサー氏から日常的な健康診断として、性的虐待を受けていた。 司法省のマイケル・ホロウィッツ監察官は7月、119ページに及ぶ報告書でインディアナポリスのFBI事務所について、「最大限の真剣さと緊急性をもって、ナッサー受刑囚への疑惑に対応しなかった」と批判。これを受け、今回の審問が行われることになった。 2015年に開始された捜査では、数々の不手際が発覚。被害者の1人と電話での聞き取りを行うまで5週間もかかったほか、複数の被害者には聞き取りを行わなかったという。 こうしたミスにより、性的虐待がさらに何カ月も続くことになってしまったと報告書は結論付けた。


選手への性的暴力の捜査で、シモーン・バイルスらがFBIを批判「さらに多くの女性たちが虐待された」

多くが犠牲になった米体操連盟の性的虐待問題。「FBIは子どもたちの安全よりも金メダルとお金を優先した」とFBIを批判しました

アメリカの女子体操代表チーム医師だったラリー・ナサール被告による性的虐待と、それを巡るFBIの対応についての公聴会が9月15日、米議会上院の公聴会で開かれた。
公聴会には、被害を受けたアリー・レイズマン氏やマッケイラ・マロニー氏、シモーン・バイルス氏などの現役や元体操選手らが出席し、FBIの対応を批判した。 
ナサール被告は、治療を装って大勢の若いアスリートを性的に虐待したとして2018年に有罪判決が言い渡された。現在は事実上の終身刑で収監されている。

この問題では250人以上が同被告からの性的虐待を訴え、証言をしたマロニー氏やレイズマン氏、バイルス氏やマギー・ニコルズ氏も、ナサール被告に複数回にわたり被害にあった。中には被害を受けた時に、わずか6歳だった選手もいる。
またこの問題では、2015年に複数の体操選手がナサール被告の虐待をインディアナポリスのFBIに通報したにも関わらず、FBI捜査官が訴えを1年以上放置していたことがわかっている。
関与した2人のFBI捜査官の1人ジェイ・アボット氏は、通報を受けた後にアメリカ体操連盟で求職活動をしていた。

もう1人の捜査官は不正行為を理由に解雇されたものの、上級職だったアボット氏は2018年に自主退職が認められた。 

15日の公聴会でマロニー氏は「FBIが職務の遂行を怠ったために、さらに多くの女性たちがラリー・ナサール被告に虐待されることになりました」 「市民を守るのが仕事であるはずの公務員が、なぜ守ろうとしなかったのでしょうか?」と述べ、FBIを批判した。
上院議員も「FBIが捜査すべきだった15カ月の間に、少なくとも70人の若いアスリートがナサール被告に虐待された」と報告した。

(ツイート)上院の公聴会に出席したマッケイラ・マロニー氏。ラリー・ナサール被告による虐待を、2015年にFBIに詳しく報告したと説明した。
「FBI捜査官が、報告を引き出しにしまってしまうのであれば、虐待を報告することに何の意味があるのでしょうか」

アスリートたちは、ナサール被告と提携していたアメリカ体操連盟や米オリンピック・パラリンピック委員会、ミシガン州立大学などについても、アスリートを守るための適切な行動を取らなかったと批判している。
公聴会で涙を見せたバイルス氏は「私が今日ここで皆さんの前で声を上げるのは、私やここにいるアスリート、そして治療を装ったナサール被告によって、多くの人たちが経験した不必要な苦しみを、もう二度幼い女の子たちが耐えなくてもいいようにするためです」と訴えた。

さらに「助けてもらえなかった私たちは、答えを聞く権利があります。ナサール被告は今、然るべき場所にいますが、彼を許した人々も責任をとる必要があります」と、関係した人たち全てについての捜査をするよう求めた。

レイズマン氏も「FBIは子どもたちの安全よりも金メダルとお金を優先した」とFBIを批判し、「アメリカ体操連盟やとオリンピック委員会が何十年もの間、どうやって、そしてなぜ虐待を無視したのかを理解せずに、全ての責任の所在を把握できると考えるのは非現実的だ」と述べた。
ナサール被告による性的虐待の被害者たちは、今でも苦しみを抱えながら生きている。レイズマン氏は公聴会で、次のように語った。
「私は持てるすべての力を振り絞って、今日ここに来ています」
「一番の心配は、ここから出て行くだけの力が残っているかどうかということです。この問題に私たちがどれほどの影響を受けてきたのか、PTSDやトラウマが私たちをどれほど苦しめてきたのか、周りに理解されていないと思います」
「私はしょっちゅうこう感じるのです。いつかこの気持ちが癒されることはあるのだろうかと」


ラリー・ナサールは診察中に性的暴行を行っており、
こうした「診療」は、指を女性器や肛門に挿入することから胸部や性器に対する前戯にまで及んだ


(Simone Arianne Biles, 1997年3月14日 - )
「超人」バイルズも人間だった――期待の選手を棄権に追い込んだ心の重圧

(CNN) 東京オリンピック(五輪)の体操女子団体総合決勝戦で棄権した米代表のシモーネ・バイルズ選手。今大会は連覇を狙い、再び輝かしい演技が期待されていた。しかしファンに見せたのは、これまで見たことのない姿だった。
バイルズ選手は前回大会で完璧に成功させた跳馬の技に挑んでいた。空中で後方に身体を2回半ひねる回転跳びをして着地するこの技は、平均的なオリンピック選手にとって極めて難易度が高い。しかしバイルズ選手は軽々とこなしているように見えた。
しかしCNNのスポーツアナリスト、クリスティン・ブレナン氏によれば、27日のバイルズ選手は空中で「迷ったように見えた」という。ほとんどひざをつきそうになりながら着地すると、泣きそうな様子で退場した。数分後、バイルズ選手の棄権が発表された。
ブレナン氏は「最悪の悪夢」と形容する。
バイルズ選手の棄権はスポーツ界を驚かせ、米国の大勢のファンを驚かせた。ファンはバイルズ選手が最も難易度の高い技を、まるで公園の遊具で遊ぶかのようにこなす姿を繰り返し目にしていた。
バイルズ選手はその才能とカリスマ性のために、まるで手の届かないような存在に押し上げられて、ミスがあれば大げさに騒がれる。
バイルズ選手は自分の感情を隠すような性格ではない。25日の予選では期待されたほどの完璧な技が披露できず、「世界中の重さが(自分の)肩にのしかかっている」ような気がする時があると打ち明けた。

インスタグラムには「私はそれを払いのけ、プレッシャーには影響されないように見せている。でも辛い時だってある」と書き込んでいた。 

米体操選手の中で最もメダル獲得数が多いバイルズ選手は、超人のように重力に逆らう。けれどほぼ完璧なヒーローにも不安定な部分はある。バイルズ選手の失敗は、たとえ善意だったとしても、プレッシャーが世界の一流選手に与え得る影響をファンに思い知らせた。
バイルズ選手は体操史上、最も偉大な選手だ。その複雑な動きは誰にもまねできず、事実上、ライバルは存在しない。
今回は半世紀ぶりにオリンピックで連覇を果たす女子選手としての期待を背負い、東京大会に出場した。米国の体操選手の治療を担当してきた元医師のラリー・ナサール被告が、バイルズ選手を含む女子選手を性的に虐待した罪で有罪を言い渡されて以来、初めて出場した大会でもあった。
バイルズ選手はあまりに完璧すぎるため、たった一つのミスでさえもニュース価値が高い。予選では何度も境界から踏み出して減点された(それでも技の難易度からすれば、この日の最高得点だった)。このミスが騒がれると知っていたバイルズ選手は、ネット上で率直にこの状況を説明した。そのコメントも、「世界の重さ」が自分の肩にのしかかっているというコメントと合わせて、再びニュースになった。
バイルズ選手はマットの上にいない時でも注目から逃れられない。米代表チームの1人は、遠くからバイルズ選手を見た時の様子を「ティックトック」で共有した。あまりに知名度が高いので、バイルズ選手と争う体操選手は影が薄くなる。バイルズ選手は今年のオリンピックで最も目立つ「顔」だった。
しかし27日、数時間前に予想外の敗北を喫したテニスの大坂なおみ選手と同じように、バイルズ選手も、最も高いレベルで争うことの精神的負担が自分にものしかかっていると語り、引退を口にしていた。 

ファンはバイルズ選手が祖父母の養子になるまで里親に育てられた過去を知っている。殺人の疑いがかけられた兄が今年入って無罪になったことも、ナサール被告による性的虐待の被害者だったことも知っている。
ナサール被告の被害者のうち、東京オリンピックに出場しているのはバイルズ選手のみ。米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューでは今月、自身の精神的・身体的ダメージや、この競技が身体に与えるダメージについて語り、東京オリンピックには米体操競技のためではなく、自分だけのためでもなく、世界中の非白人の女子選手を代表して参加すると語っていた。
自分が2018年まで虐待を受けていたことについては、自分自身も受け入れていなかった。それを認識した重さでうつに苦しみ、ほとんどの時間を寝て過ごした。「(自らの)命を絶つよりも、寝ている方が良かったから」とフェイスブックに記している。

決勝戦で棄権した理由について、バイルズ選手は報道陣に対し、けがではなく「マインドフルネスに取り組むため」と説明した。この日に至るまでは強いストレスを感じ、トレーニングの後は「ただ震えていて」、ほとんど仮眠も取れなかったと告白。競技の前にこんな感覚を持ったことはなかったと振り返った。
「私たちはあまりにもストレスが強すぎたと思う」「私たちはここで楽しんでいるはずなのに、そうなっていない」
結局のところ、バイルズ選手も1人の人間にすぎない。空中を飛び、軽々と宙を舞って、汗ひとつかかずに記録を破ることができたとしても。バイルズ選手は米国と世界が憧れるヒーローになった。そのヒーローも心の健康のケアを必要とする。ファンの多くがそうであるように。

米「体操の女王」が性的虐待事件めぐり議会で涙の証言 
東京五輪も「メンタルの問題」で一部種目を棄権

オリンピックで7つのメダルを獲得しているアメリカ体操女子のエース、バイルズ選手らが14日、議会上院の公聴会に出席し、自らも被害を受けた性的虐待事件をめぐるFBI(=連邦捜査局)の捜査の遅れなどについて、涙ながらに証言した。 アメリカ体操女子のスーパースター、シモーネ・バイルズ選手。東京オリンピックでは「メンタルヘルス」の問題を理由に一部種目を棄権しながら、最終的にメダルを獲得した24歳が、米議会で声を震わせながら涙の証言を行った。 上院の司法委員会で行われたのは、体操・オリンピックチームの元専属医師、ナッサー氏による性的虐待事件をめぐる捜査の遅れについて議論する公聴会。 ナッサー氏は長年、治療などと称して、オリンピックチームの女性選手らに性的虐待を繰り返していて、2018年に実刑判決が言い渡されている。しかし、事件の捜査をめぐっては、司法省の監察官が今年7月、初動捜査にあたったFBIの地方当局が、「緊急性を持って対応しなかった」ために、被害者への聞き取りがなかったり、遅れたりする事態を招き、性的虐待が続いてしまった、などとする報告書を取りまとめ、ずさんな初動に対し批判の声が上がっていた。 こうした中、この日、公聴会に出席したシモーネ・バイルズ選手ら4人の被害者たち。バイルズ選手は冒頭、「皆さんの前で発言することほど、私にとって居心地の悪いことはない」と、悩んだ末に出席した心情を明かした上で、事態を把握しながら自身に連絡をとらないなど、適切な対応をしなかった捜査機関やスポーツ組織を批判した。  「私は性的虐待の経験者でもあります。私が虐待を受け、それが続いたのは、アスリートとしての私を監督し、守るための組織であるアメリカ体操協会と、オリンピック委員会が、その職務を怠ったことが直接の原因であることは間違いありません」  「私たちは、FBI、司法長官、アメリカオリンピック委員会の誰も、私たちを守るために必要なことをしなかったために、苦しみ、今も苦しみ続けています」(バイルズ選手) 発言の途中、涙ぐんで言葉に詰まる場面もあったバイルズ選手。「性的虐待を可能にしたシステム全体を非難する」と訴えた。 さらに、バイルズ選手が言及したのは、この夏の東京オリンピック。新型コロナウイルスによって1年間の延期が決まったことで、「さらに1年間、この記憶の中で毎日を過ごすことになった」と振り返った。 大会に出場し、種目別平均台では銅メダルを獲得したものの、「メンタルヘルスの問題に集中するため」として女子団体の決勝などを棄権することになったバイルズ選手。  「私が毎日努力することができたのは、この危機を無視してはいけない、という目標があったからです。特に、(コロナの影響で)家族の協力なしに東京に行かなければならなかったことは、私にとって非常に困難な負担となりました。私は強い人間だし、忍耐強く生きていきたいですが、ナッサーの暴行に一人で苦しむべきではありませんでした。そうなってしまったのは、捜査が要求されなかったという失敗のためなのです」(バイルズ選手) 他の出席者も、FBIによる聞き取りの遅れなどを指摘。「こうしたことが二度と起こってはならない」と、再発防止とともに、捜査の遅れを招いた関係者が責任を取るよう求めた。 これに対し、公聴会に出席したFBIのレイ長官(注:事件当時は長官ではなかった)は、「担当者は、人々を守るという義務を怠り、女性たちを性的虐待から守ることができなかった」と謝罪した上で、「二度と起こらないよう、全力で取り組んでいく」と強調した。




(born August 16, 1963) is an American former physician and convicted sex offender. For 18 years, he was the team doctor of the United States women's national gymnastics team, which gave him access to hundreds of girls and young women whom he sexually abused. He is also a former osteopathic physician and former professor at Michigan State University College of Human Medicine.

ラリー・ナサール(Larry Nassar)


米国の元体操選手で2012年ロンドン五輪金メダリストのマッケイラ・マロニー(McKayla Maroney)さんが18日、過去に米国体操連盟(USA Gymnastics)の元チームドクターであるラリー・ナサール(Larry Nassar)被告から性的暴行被害を受けていたと明かした。

 21歳のマロニーさんはツイッター(Twitter)に投稿した声明で、自身が13歳の頃から現役生活を終えるまでの期間、現在20件を超える性的暴行の罪で起訴されているナサール被告から被害を受けたと語った。

 マロニーさんは「ナサール氏は『30年以上患者に続けてきた医療的に必要な治療を施している』と私に言ってきました」とすると、「それはテキサス(Texas)にある代表チームの練習施設で私が13歳の時に始まり、現役を引退するまで終わりませんでした」と告白した。

「いつ何時であれ、あの男がそうするチャンスを見つけたとき、私は『治療』されました」



 


女子体操選手などへの性的暴行の罪に問われた米女子体操五輪チームの元医師、ラリー・ナッサー被告(54)に対しミシガン州の判事は24日、40年から175年の禁錮刑を言い渡した。

 

同州ランシングのインガム郡巡回裁判所で行われた裁判では、160人近い被害者が証言した。ローズマリー・アクイリナ裁判長は、ナッサー被告は被害者に謝罪しようとしたがそれは不誠実だと批判し、同被告は「残りの人生を暗闇の中で過ごす」と述べた。

ナッサー被告は、五輪選手を含む少女や若い女性に対する性的暴行10件について罪状を認めている。

同被告に対してはすでに、未成年ポルノの所持で60年の禁錮刑を連邦裁判所に言い渡され、服役中。


アクイリナ裁判長は判決を言い渡す際、、ナッサー被告に対し、「生き延びた被害者の女性たちの話を聞く光栄と特権にあずかれたのと同じように、あなたに刑罰を言い渡すのは光栄であり特権だ」と語った。「なぜなら、あなたには刑務所の外を歩く権利が金輪際ないのだから」。

ナッサー被告に対し同裁判長は、「あなたはこれでも自分のしたことへの責任を取っていない。私の犬でもあなたに任せたりはしない。私は今、死刑執行令状に署名しました」と述べた。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、今回の判決では、被告側との司法取引に基づき最短40年の禁錮刑となるが、アクイリナ裁判長は、ナッサー被告が連邦および州の刑期を終えても生存し、保釈を申請するという通常では考えられない状況を想定し、その場合には州の刑期を175年に延長すると言い渡した。

7日間にわたる、被害者たちの痛切な声が聞かれた証言が終了した後、ナッサー被告には法廷での発言の機会が与えられた。

ナッサー被告は、「皆さん全員が感じている苦痛みやトラウマ(心的外傷)、感情の破綻に比べれば、今の私の気持ちなどなんでもないでしょう。起きたことに対してどれほど深く広く申し訳なく思っているか、言い表す言葉がありません」と語った。

しかし、アクイリナ裁判長は、ナッサー被告が有罪を認めた後に、告発者たちがお金を得たり有名になるために容疑を「でっちあげた」と主張する手紙を、裁判長にあてて書いていたと明らかにした。

ナッサー被告が手紙で、罪を認めるよう「誘導された」と述べる箇所を裁判長が読み上げると、法廷の傍聴席で人々が息をのむざわめきが起きた。

手紙には、「治療には効果があったので、私は良い医師でした。そして今声を上げている患者たちは、私を賞賛して何度も私の元にやってきた人たちです」と書かれ、「さげすまれた女の怒りほど恐ろしいものはない」との言葉が付け加えられていた。

裁判長が判決を言い渡し終えると、法廷を埋め尽くした証言者たちが立ち上がり、判決に

拍手を送った。

裁判では、五輪メダリストのアリー・レイズマン氏やジョーディン・ウィーバー氏を含む多数の女性が痛ましい内容の証言を相次いで行った。

五輪チームに一緒に所属していたマッケイラ・マローニー氏、ギャビー・ダグラス氏、シモーン・バイルス氏も、被告から性的虐待を受けたと明らかにしている。

米体操協会は2015年に、疑惑の浮上を受けてナッサー被告との契約を内々に解除していた。

2014年の調査を受けて、ナッサー被告はミシガン州立大学(MSU)からコーチ職を3カ月間停止されたものの、2016年の米紙インディアナ・スターによる性的虐待報道まで、ナッサー被告は患者の治療を続けていた。

同年、ナッサー被告は逮捕され、子供への性的な接触でミシガン州当局に訴追された。1年後、ナッサー被告は子供の性的虐待画像を大量にコンピューターに所持していた罪で、有罪判決を受けた。

ナッサー被告からの被害を最初に公に訴え出た女性の1人、レイチェル・デンホーランダー氏は24日、MSUの責任を指摘した。

現在弁護士のデンホーランダー氏は、15歳の時に受けた性的虐待について話し、「小さな女の子の価値はどのくらいなのか。若い女性の価値はどのくらいなのか」と述べた。

同氏は、MSUで被害者が何度か訴え出ていたことに触れ、「誰も聞こうとせず、誰も信じてくれなかった」と語った。

「被害者たちは黙らされ、威嚇され、治療を受けているのだと言い聞かされ、時にはさらに虐待を受け続ける結果になった。(獲物を追う動物のような)プレデターが好き勝手にできる空気を、組織が許した時にこうなる」

デンホーランダー氏は、2人娘を含む3人の子供を生むため医療サービスを受けた時、虐待のトラウマが「恐ろしい影を投げかけた」と語った。

リオデジャネイロ五輪金メダリストのバイルス氏はツイッターで、「アクイリナ裁判長へ。ありがとう、あなたは私の英雄です」と投稿した。「そして、(虐待を)生き延びた全員のものすごい勇気を称えます。あの怪物を見据えて、女王のように堂々と話したことに歓声を送ります。私たちの幸福や喜びを奪う力は彼にはもうない。みんな全員、1人ひとりを支持しています」。 


インガム郡での裁判が24日に閉廷した後、米オリンピック委員会(USOC)は性的虐待問題に関する第三者による調査を行うと発表した。

USOCのスコット・ブラックマン会長は公開書簡で、「USOCは、このような規模の虐待がなぜ露呈せずにこれほど長く続くことが可能だったのかを検証する、独立した第三者による調査を開始すると決定した」と述べた。

全米大学競技協会(NCAA)は23日、体操選手たちの性的虐待の訴えにMSUが当初どのように対応したのか調査を行うと明らかにした。

24日遅くには、MSUのルー・アナ・サイモン学長が辞任した。

インガム郡巡回裁判所で判決が読み上げられた後、ミシガン州議会の下院でサイモン学長の辞任を求める決議が圧倒的多数で可決された。

決議文は、「透明性のある調査を行い、必ず再発しないようにするための変革を実施し、学生を守り、ミシガン州立大学を前に進ませることができるのか、ルー・アナ・サイモン学長への信頼を我々は失った」と述べた。






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