すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

エグいお話を感動作に変換する逸品『ルーム』はなかなか大変でやんす

2016年04月10日 | 映画・テレビ・動画

ルーム』(原題:Room)

監督 レニー・エイブラハムソン
脚本 エマ・ドナヒュー
原作 エマ・ドナヒュー『部屋』(講談社)

ブリー・ラーソン - ジョイ・ニューサム(ママ)
ジェイコブ・トレンブレイ - ジャック

ショーン・ブリジャース - ニック/あいつ
ジョアン・アレン - ナンシー・ニューサム、ジャックの実の祖母
ウィリアム・H・メイシー - ジャックの義理の祖父



なかなかタイムリーなシネマでやんすとゆーとド顰蹙もんですが
タイムリーとしかいいよーがない

話としては 女子高校生が誘拐され監禁を7年されて その間に監禁犯の子供を生み
その子供が5歳に成長した時 脱出させて
無事救出されたら 両親が離婚していて・・・・
とゆー なかなかにエグいお話なんですが
これを 糞リアルの淡々路線にすると また違うジャンルの映画になってしまうところを
若干のエンタテーメントとBGMを交えて 感動作品に仕上げるとゆー 無理矢理な技
監禁されてる部屋にリアリティが薄いとか 殺伐さが薄いとか 最初はそーゆーに思ってましたが
そーでもしないと やってらんないエグいお話なんですもん
保護されたら両親バラバラなっとるし
別のおっさんが自宅に住んどるし(後の方でこのおっさんはエエ奴やと判明してホッと一息)

テーマが重過ぎまして 鬼畜好きな私も ヤラレタ方の立場になって考えてみろや とゆーことはしない為
なかなかシンドイ
いや悪い意味じゃなく
ハラハラドキドキの緊張感が全体に孕むんでいて 
ハッピーな外部世界を知っているのに7年間監禁されたヤングママにしても 
生まれた時から外部遮断の状態で5歳まで育ち いきなし外部の世界で生きて行かなあかんよーになった子供にしても
これは なかなか シンドイです
そのしんどさが エンタテーメントのソフトな感じに包まれていても 重圧感
これから先は ずっと大変さが付いて廻るんやろーなーと 気の毒過ぎ

ママは おかずクラブのゆいPを細くした感じの女子 
この人の顔面のおっかなさは さすがアカデミー主演女優賞獲得するだけのもんはあるおっかなさです
そして 子役の少年が またまた上手い 
女子だとなおさらエエんですが そーなっちゃうと また矛先が変わってきて
ますます話がエグくなっちゃうしね

でも これ 現実だと やっぱしエグい話だけで終わってしまいますよね
こーゆーエグいことする輩は やっぱし10年やそこらで出てこれるんじゃなく
無期刑にした方が世のため人のためですな




イシドロ・ガルシア容疑者(41),監禁10年、性的暴行出産 2014年

「12歳の朝。通学中の私は、見知らぬ男に誘拐された」サビーヌ・ダルデンヌVSマルク・ドュトルー

「ここに何人もの女たちを閉じ込めて、私の子供を産ませるんだ。」ゲイリー・ハイドニック

監禁王 ヨーゼフ・フリッツル  フリッツル事件1984年8月29日~2008年4月26日

「クリーブランド監禁事件」アリエル・カストロ


「だめだな。これからおれと一緒に暮らすんだ」
「友達はずっといなかった。だから話相手が欲しかった。(女の子と)友達になりたかった。」
「自分は彼女とはうまくやっていると思っていた。」
「話が合うので嫌われていないと思っていた。」
「これまで全部うまくいっていたのに。これで終わりだ」
佐藤宣行(当時40歳) 新潟少女監禁事件


「調教して自分好みの女性にして18歳になったら結婚したかった」藤原武容疑者(49) 11歳女児監禁事件 2014年

「タクシーの客の荷物に人のようなものが入っている」広島市小6女児監禁事件、小玉智裕容疑者(20)

「女児がかわいくなってきて、手放したくなかった」松井創容疑者(26)2014年


倉敷小学5年生森山咲良さん(11) 5日間監禁、藤原武容疑者(49)逮捕 2014年

「帰りたい」「あかん、おらす」女子中学生を15日間監禁、富永篤史容疑者(31)再犯 2014年





部屋 上・インサイド (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

今日はジャックの5歳の誕生日。
ジャックはママと「部屋」に住んでいます。鍵付きのドアに天窓のある部屋。
ママとシリアルを100こ数えて牛乳をどぼどぼかける朝ごはん。
ママといっしょに見るアニメ(ドーラ大好き!)。
ママに読んでもらう『ぼくにげちゃうよ』(自分でだって読めるけど)。
ママが教えてくれる字のおけいこ。
ジャックは幸せです。だって、ここにママがいるから。
「オールドニック」に見つかりさえしなければ。
そして、この部屋だけが「世界のほんと」だと思っています。
いや、そう思っていました――ママが外の世界があることを教えてくれるまでは。


部屋 下・アウトサイド (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

「部屋」の中で産まれ、部屋の中で育ち、5歳になるまで一歩も「外」に出たことがなかったジャック。ジャックは「外」に「世界」があることすら知らないままに育ちました。だから、「脱出」に成功しても、すべてが初めてのことです。

初めて会ったおばあちゃん、おじいちゃん。
初めて食べるたくさんの食べ物(だからちょっとうんちが出なくなっちゃった)。
初めて感じる風(飛ばされそう!)。
初めての遊具(どうやって使うの?)
初めて会う、ママをいじめる嫌な人たち(どうしてママを泣かせるの?)。

外は楽しいってママから聞いたのに、なんでこうなっちゃうんだろう。
だから、ちょっとだけ、あの鍵のかかった、天窓のある「部屋」に帰りたいと思ってしまうのです――。

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2 コメント

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見に行きます! (みき)
2016-04-10 23:09:25
週末に女友達と約束してます。他人と映画見るのは なかなか難しいですがこれはいけるかなと。この監督の音楽モノ「フランク」が面白かったので期待してます。
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みき様 (よしはら)
2016-04-11 10:58:57
こーゆーエグイ鬼畜ネタの話も
映し方雰囲気BGMで感動できるお話にできるのですね
愚かな私は当然感動はしませんでした。
隔離された部屋に不衛生さがあまりなく
鬼畜野朗に変質感が薄く
脱出劇のハラハラ感があっけない
等が残念でしたが
そーゆーリアリテアィを求めてはいけない映画です
女子と子供の勇気と立ち直りに感動せなあかん映画ですので
仕方ありません
女子同士で行くのに最適な映画かもしれませんね
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