デート中にトイレが流れない……窓から投げ捨てようとしたら動けなくなり
英南西部ブリストルで8月初め、出会い系アプリで出会った相手と初デート中の女性が、相手の家のトイレが流れなかったため困って自分の排泄物を窓から庭に投げ捨てようとしたところ、今度はそれが窓と窓の間に挟まってしまい、挙句には自分もガラスの間に挟まってしまうという騒ぎがあった。
出会いアプリ「ティンダー」で知り合ったのは、器械体操のアマチュア選手と、ブリストル大学の学生リアム・スミスさん。初デートで食事をした後、スミスさんが共同で借りている家に二人して戻った。女性がトイレで用足しをしたところ、トイレが流れなかった。「パニック」した女性は自分の大便を、窓から投げ捨てようとしたが、落ちた先は庭ではなく、少ししか開かない窓と、まったく開かない窓の間の狭いすきまだった。
女性はガラスの間に頭をつっこみ、手を伸ばしたが、そこで動けなくなってしまった。
消防隊を呼ぶ羽目になったスミスさんは、壊れた窓の修理代をインターネット募金で集めようと、クラウドファンディングのページを立ち上げ、そこで経緯を説明している。
「本当に素敵な夜だったんだ。有名な鶏料理のレストランで食事をして、ビールをいくらか飲んでから、ワインと映画でもって僕の家に戻った」
いったんトイレに行ったデート相手が戻ってくると、「パニックした様子で」、自分が何をしてしまったか打ち明けたという。
スミスさんのトイレの窓を開いた先にあるのは、狭いすきまで、すきまの先には別の「開かない」二重窓がある。
「デート相手は、このおぼろげな狭間の空間に、うんこを投げ込んだんだ」
異変を告げられたスミスさんは、窓を割ろうとハンマーを探しに行った。そしてその間、女性は「問題の品」を自ら取り出そうと、窓と窓の間の狭いすきまに「頭を突っ込んで」、そしてはまってしまった。
「心配になったので消防隊を呼んだ。到着した消防士たちは、落ち着きを取り戻すと、作業にとりかかって彼女を助け出してくれた」
女性は無事に救出されたが、スミスさんの浴室の窓は全壊。「文句を言ってるわけじゃない。消防の人たちはやるべきことをやったので。でも窓の修理には300ポンド(約4万2000円)以上かかると言われて、大学院生としては、それを払うとひと月の予算のかなりがもっていかれてしまう」。
そう説明してスミスさんが目標額200ポンドのネット募金を募ったところ、すでに1400ポンド以上が集まっている。
スミスさんと相手の女性は、窓を修理して余った資金は、消防士支援の慈善団体と、途上国に水洗トイレを普及させる事業に取り組む慈善団体に寄付するつもりだという。
女性はさすがに匿名を希望しているものの、スミスさんとのデートはその後も続いている。
「未来はどうなるか誰にも分からない」とスミスさんは言う。「2回目のデートはすごく素敵だったけど、彼女が本命かどうかはまだ分からない。でも僕たちはすごく、すごく気が合うし、彼女はとても素敵な人だ」。
「おまけに、一番最初に一番大変な目に遭って、それを乗り越えたわけだし」
地元のエイボン消防救急隊は、確かに救急通報を受けて窓と窓の間にはさまった女性を救出したと認めた。
「作業中に窓を壊した」ことも認めた。
(BBC JAPAN 2017.9.6)
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