被害者数百人、仏史上最悪の小児性愛犯罪 元医師に禁錮15年
フランス史上最悪の小児性愛犯罪とみられる事件で起訴された元医師の初の裁判で、西部サント(Saintes)の裁判所は3日、幼い子どもら4人に対するレイプと性的虐待の罪でジョエル・ル・スクアルネック(Joel Le Scouarnec)被告(70)に禁錮15年の有罪判決を言い渡した。被告は、数百人に対して性的暴行を働いた疑いがもたれている。
ル・スクアルネック被告は2017年、近隣住民が娘(当時6)の被害を訴えたことから逮捕された。その後の捜査で、1989〜99年に被告のめい2人が、また1993年に被告の患者だった女児(当時4)が被害に遭っていたことが分かった。
検察側は禁錮20年を求刑していた。被告は刑期を終えた後も3年間、保護観察の対象となる。
裁判は被害者側の要請に基づき非公開で行われた。弁護団によると被告は、最終意見陳述で「許しも慈悲も乞わない…ただ、より良い人間になる権利が欲しい」と述べたという。
被告は3人の息子の父親で、かつては尊敬を集めた医師だった。だが、数百人に対する性的暴行やレイプなどの罪でさらなる裁判に直面している。
検察当局によると、被告の自宅からは性的暴行やレイプの詳細をつづった記録が見つかった。被害者は成人と未成年、合わせて312人に上り、最初の犯行は1986年にさかのぼる。犯行に及んでいた期間、被告は仏中部と西部の病院に勤務していた。
警察の捜査では、未成年を写したわいせつな写真30万枚以上も発見されたが、その中には現在35歳と30歳になる被告のめい2人の写真も含まれていた
【2020年12月4日 AFP】
(2020年12月4日 17:50 発信地:サント/フランス)
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