
トウキョウソナタ
20世紀少年があまりにも激つまんなく後味が悪く一刻も早くお口直しがしたいウガイがしたいと思い、ナイトロードショーで「トウキョウソナタ」に駆け込む
黒沢清がホラーもせずに殺人もせずに前衛もせずにホームドラマをやるとゆーのですが、そんなわけゃないだろーと・・・・
案の定 フツーを装いながらのピリピリしたいつもの黒沢ブシのコブシ回しまくりに堪能

香川照之は「蛇の道」1998以来の黒沢さんとのタッグ、相変わらずの挙動不審ぶりは天下一品、なによりもあの佇まいに痺れます

アイドルをあがったキョンキョンは小ジャレてて好きではないが、この映画では悪くない。ただし生活観はゼロ。役所広司との小コントの演劇台詞は寒いがあとはほぼ見れます。さすが黒沢清。

井之脇海君は「受験の神様」ん時はあんまり印象なかったが、こないだの「四つの嘘」からメリメリ頭角を現しておりましたが、今回もメリメリ底意地の悪いピュアーな少年を演じておられます。ほとんど「四つの嘘」と同じキャラで安心。すごいね、最近のお子様の才能は

小柳友さんは「シャカリキ」とゆード寒いシネマに出演されていたそーだが、全く印象に残っておりません。とにかくあの映画は酷過ぎた。ここでは淡々とフツーに朴訥で好印象です。出る作品を選んで下さい

井川遥様はやっぱりピアノの先生、井川さんはヨイとしか言いようがないが、今回はクドイので井川賛辞は遠慮しときましょ
井川賛辞はこちらhttp://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/s/%B0%E6%C0%EE%CD%DA

津田寛治さん相変わらずの抑え目な狂いっぷりはサスガです、もっと評価されていいはずの役者さんです

初映画出演アンジャッシュの児島。アンジャッシュのコントはあまり好きじゃないが「雨トーク」でのハズシっぷりは抜群にヨイ。そしてこの映画ではどこに出しても恥ずかしくないれっきとした黒沢組の役者さんである。小学生にエロと苛められる様に劇場で一人笑ってしまい恥ずかしい思いをしましたがな。

役所広司さん、今回はあまりヨロシクなかったですね、役所さんのシーンは無かった方がイイと思いましたが、あのいつものミニコントの破綻なり迷い道なりくっさい演劇なりがないと、他の淡々としたクールなフツーさが生きてこないのんかな、キョンキョンと役所さんの海のシーンのみがこの映画の中で唯一眠いチョンボな所でっさかいねー。
ま、そんなところでいつもの黒沢作品なのでホッと一息。でもあの空気感はいつホラーの転んでも異常殺人に転んでも前衛に転んでもオカシクナイ異様な緊張感に満ち満ちていてナイスでんな
ラストのピアノ終わりシーンのラストカットは鳥肌立ちましたよ、さすが!黒沢清!

http://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/s/%B9%F5%C2%F4%C0%B6
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