すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

案の定、オチははぐらかしてくれます「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

2013年04月17日 | 書籍

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

2013年

村上春樹

中盤から後半にかけての怒濤のわかりやすい展開(勿論イイ意味で)は
妄想や例え話や飛躍跳躍にいったりせず
真面目に 望むようにハラハラドキドキ通俗的サスペンスチックに展開していってくれて
「おっ 今回は珍しく当たりかな」と思ったのです

しかしまぁ村上もんの常 案の定 予定通り オチについては 納得のいく着地点は見せてくれず
はぐらかしていただきました
ありがとうございます

それにしても このアマゾン評の数々を読むかぎり
色んな受け取り方があるもんやなぁと感心します
こんなババラエティーに富んだ色んな受け取り方ができるとゆーのも
村上ファンドならではでしょう

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
クリエーター情報なし
文藝春秋


村上もんのヨイとことろは
自分の人生の色んなターニングポイントとか
キツかったこととか人間関係でドキドキしたこととかと
厭な思い出とか イイ思い出とか 恋愛感やセックスやらと
照らし合わせて検証でき
しかも お洒落でハイセンスで吟味考察反芻し尽くされたわかりやすい珠玉の言葉で紡がれていくところでげすな
展開とか掘り下げ方とかも なかなかのハラハラドキドキでもあるし
現実はそんなイイ言葉で説明つくもんではございませんので

しかも今回は わりとわかりやすいバージョンでして
例え話が長過ぎたり 妄想幻想夢うつつ表現でちょろまかされたりもせず
適度の飛躍でね

だから尚更 このラスト(オチはつけない村上はぐらかし節)は
惜しいと思います
重ね重ね 惜しいと想い ムカつきまくるラストではあります
どーしても そーしなければいけないんでしょうか?
僕にはわかりません
なぜに こんなに木元沙羅との関係を盛り上げるだけ盛り上げといて
一番エエ処で尻切れとんぼにするのやら
わかりません
どーしても通俗的にしたくないんでしょうか?
それはプライドなんでしょうか?
わかりません
通俗にしていただきたいです

リスト:巡礼の年(全曲)
クリエーター情報なし
ユニバーサルクラシック


1Q84

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超短編アンソロジー




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6 コメント

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短編を読みました (みき)
2013-04-19 08:33:48
納屋を焼く、蛍などの短編を読みました。お話は面白いのですが、印象に残りません。短編だし。

「アンダーグラウンド」「神の子供たち~」も昔借りたけど、読めなかったな。

たぶん上品で、もったいつけてる感じが好きでないのだろう。私は身もふたもない話が好きだし。

あと、歳のせいか文学読む気力がないんだね(笑)
返信する
Unknown (よしはら)
2013-04-19 14:56:06
上品でもったいつけてる感じが好きではなく身もふたもない話が好きな人には
ハルキ節は生理的嫌悪感を催す局面が多過ぎますので お勧めはしません
自分も身も蓋もない人間なので ハルキ節にはかなりイラっとさせられてますが
身も蓋もない話だけでは世の中が渡れないことも身にしみて痛感しているので
時々ハルキ節のよーな形容詞や上品でもったいつけてはぐらかすとゆー手練手管を需要します
ヒトゴロシのノンフィクィションばかり摂取していたらささくれ立ってきてまいますから
ハルキ節のよーなまろやかなもんで水分を補給するとでも申しましょうか

歳を取ると文学が摂取できなくなるとゆー気持ちは非常によくわかります
でもハルキは文学ではない単なる読み捨てる読み物だと思うのですが
読み捨ての読み物のくせに通俗的にしてくれないとゆー所も腹立たしいかぎりであります
返信する
読み捨てでいいんですか? (みき)
2013-04-20 23:34:26
ハルキ様のおかげで出版業界が盛り上がっているので「これはすばらしい文学だ」と思ってきたんですが・・・
海外でも評判だし・・

「読み捨ての読み物のくせに通俗的にしてくれない」
「イケそでイケない」
そのまどろっこしい感じが、次こそはと期待しちゃうのかな?
返信する
Unknown (よしはら)
2013-04-21 11:08:19
ヤリマンよりできそでできない方がモテるでしょ
丸出しよりパンチラの方がヨイでしょう
そーゆーもんかなーと思います
皆さんも期待はしてないと思います
はぐらかされるのが好きなんでしょう

本は読み捨てた方がイイと思います
忘れたらまた買えばヨイでしょう

ヒトゴロシの史記はすぐ絶版になるので、このジャンルだけはおとり置きしときますが
返信する
 (とらねこ)
2013-07-26 18:00:54
今頃のUPですいません…完全に遅きに失した感じがありますね
確かにラストだけはちと残念かもですね。
まあ、想像でしかあり得ないんですけど、この彼は32ですごく若く見えるんですよね。32で若くみえる人って本当に20代ぐらいにしか見えないと思います(私もそうでした…テヘ
沙羅さんも2コ上なんですよね。オヤジっぽい男と笑いながら歩いていた、ってことは彼氏でない可能性も大じゃないかーと思うんですよね。お父さんだか叔父さんだか、あるいは職場の上司とか。
よく分からないんですが、彼女はこのつくる君と付き合う気がそこそこあって会ってた訳ですし、何となくオヤジとこの彼とどっちか迷う、ってのは可能性少ない気がします。
返信する
すみませんすみません (よしはら)
2013-07-26 19:02:33
すみません 本の内容はすっかりほとんど全部忘れてしまったのです
沙羅さんて誰でしたっけ?彼氏とかつきあうとか
そこらへんもすっかり全部忘れてしまいました
32歳って ものすごく若いですよね
いーなー恋愛したり二股したりハラハラドキドキしたりすんだろーねーヤングは もー全然わかんない感覚になっちゃいましたんよ
本の内容も そーゆー感じなんでしょう
当然オチも全然覚えておりません
覚えていないものにTBして申し訳ありませんでした
返信する

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