ババ君が生きてたら見せてあげたかった
アンドリュー・ワイエス「創造への道程」
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_08wyeth.html
なんぼほど習作しよんねん、なんぼほど克明に粘りよんねん
今回のワイエスは出来上がりに至る過程の習作(鉛筆画・水彩画)がとても多く、ウレシイ
一発目は1938年、ワイエス21歳時の自画像、一発目からカマシまくってくれてます。なんすか?この鉛筆画の色調の引き出しの広さは・・・ヤングな時のワイエスは子憎たらしい顔してます。こんな顔で、こんな素描や水彩画描く奴が近くにいたらムカつきますよねぇ~、嫉妬を通り越した、どうにもこうにもカナワナイ粘りの差、眼力・分析力・表現パターンの差。この画像はあくまでも図版のスキャンなので、つまんないもんですが、ゲンブツの凄まじさはもう、あんた、自分が21歳の頃のペランペランなお猪口さを思い返すと、拷問され殺されても仕方ないくらいのもんがあります
1975年、「火打ち石」、習作が4点と最終工テンペラ画1点、ゲンブツの描き込み度は習作の時点から尋常ではありません、ぜひゲンブツをご覧下さい
1966年「ガニング・ロックス」、加藤鷹http://www.katotaka.com/に似ております
1966年「アラペラ」
個人的には、完璧に細緻克明にみっしり描き切った完成作より、習作の抜けた空気感が好きですな。なんか「まだこれから続きがある、できあがっていない」未来が感じられるからですね。完成作は確かに凄まじく、素ん晴らしいとは思うのですが、密集し過ぎでスキがなく未来がなく寂しいなと思う按配で。もしワタクシがワイエスの先生であったとしたら「ワイエス君、ちょっと描き込み過ぎちゃうか?、もっと抜いていかんとどうすんねん」と言うと思う。
この展覧会を観た後の正しい対処方は、くだらない感想文なんか書いていないで、さっさとスケッチブックを広げて鉛筆で手近なもんを克明に描き写す訓練をとっとと開始してみるとゆーことですね、「自分は下手だから」とか「才能がないから」とかくだらない言い訳していないで、全員とっとと始めましょう。
ワイエスの白http://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/e/a87b9f36dde0c2d01e90d718c7b0b3a4
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