すそ洗い 

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「生まれ変わったら“道”になりたい」平井泰臣

2013年06月16日 | 社会


道路脇の側溝に身を潜め、何も知らずに歩く女性の下着を仰ぎ見る-。そんな誰も思いつかないようなハレンチな行為に出た男が兵庫県警に逮捕された。
現場は、神戸の名門女子大や女子高へと続く通学路。
暗く狭い溝の中で、女性が通りかかるのをじっと待ち、下からスカートの中を見上げていた男は「生まれ変わったら『道』になりたい」と…。
こんな男の“異常行動”は、薄気味悪さや気持ち悪さを通り越し、女子大生たちや付近の住民らに恐怖心すら植え付けていた。

のぞき見への執念

神戸市東灘区の閑静な住宅街の一角。近くに「お嬢様学校」とされる甲南女子大や甲南女子高があり、登下校の女子学生の笑い声が響く。
その通学路脇の側溝に侵入し、鉄製のふたの穴越しにのぞいていたとして、兵庫県迷惑防止条例違反の疑いで、同区の会社員(26)が兵庫県警東灘署に逮捕された。

逮捕容疑は6月5日午前10時10分ごろ、同区森北町の道路の側溝の中に忍び込み、通行中の女性のスカートの中をのぞくなどしたとしている。

東灘署によると、側溝は幅約35センチ、深さ約50センチ。
会社員はこの狭い空間であお向けに寝転がり、息を潜めて女性が通りすぎるのをひたすら待ち続け、犯行に及んだ。
のぞき穴はわずか縦2センチ横10センチ。側溝の中からふたに顔を近づけ、食い入るようにのぞき込んでいたという。


溝の「目」と目が合った

事件の発覚は、この会社員と被害者の女性の目が合ったことだった。

犯行時、道路を見ながら歩いていた女性(24)は現場にさしかかった際、ふたの穴から目が動いたことに気づいた。
女性がわざわざ下を見ていたことには理由があった。女性は5月末、この現場で、ふたの穴から人の目のような物を見ていたからだった。


2度目の遭遇で、「人間の目だ」と確信した女性は、恐ろしい気持ちを抑えながら、近くにいた警備員に助けを求めた。
110番を受け、署員が到着したころには、すでに側溝には人の姿はなかった。

ただ、すでに署員らの間では、会社員が浮上していたという。

会社員は4月にも、側溝の下に入り込もうとしていたのを車を運転していた男性(45)に気づかれて110番されていた。
署員が駆けつけたところ、会社員は側溝に潜り込んでおり、「100円玉を拾おうとしたら出られなくなった」と説明したという。

このとき、東灘署は会社員の自宅を調べたが、動画や写真などが記録された媒体や盗撮データの通信記録は発見されなかった。
身元も明確だったことから、逮捕せずに捜査を続けていたのだ。
それから1カ月あまりの犯行で、ついに逮捕にこぎつけた。


現場の道路は学生や車の通行が頻繁だ。会社員は、側溝のふたを開けるのは目立つから難しいと考えたのか、側溝から20メートルほど離れた排水口から潜り込んでいた。
排水口は高さ110センチ、幅50センチと広く、ここから川に雨水などを流す。
会社員はそこから侵入。2度の曲がり角を経て、しばらく進むと側溝の中は狭くなるため、最後ははうように前進し、あお向けになってのぞいていたという。

会社員は身長約170センチといい、小柄ではない。「午前7時半ごろから入っていた」と供述しており、3時間近くも狭い空間に身を収めていたことになる。
その異常な執念は周囲を驚愕させたが、兵庫県警によると、会社員は仰天するようなことを口にしたという。
「生まれ変わったら『道』になりたい」
誰にもとがめられず、「道」として下から女性の下着をのぞき続けたい、ということだろうか。さらにこうも話したという。

「2月にも(溝に)潜んだが、(寒さのせいか)パンツスタイルの女性が多かった。(ミニスカートが増えるので)暑くなるのを待っていた」
今回の犯行に、警察は厳しい姿勢で臨んだ.
当初、のぞきとして軽犯罪法違反容疑で捜査を行っていたが、悪質な犯行だと判断し、より罰則が重い兵庫県迷惑防止条例違反容疑での捜査に切り替えて逮捕に踏み切った。

不特定多数の女性の下着をのぞこうとし、大勢に不安を覚えさせた今回の事件。
折しも痴漢など性犯罪が多発する夏場を控えた事件の解決に、学生や地域住民らは胸をなで下ろしている。
捜査関係者は「悪質な手口だったので、早期に逮捕ができてよかった」と話している。

(2013.6.15  産経ニュース)

側溝に潜み下着のぞく 幅30センチ、容疑で男逮捕


兵庫県警東灘署は6日、幅約30センチ、深さ約45センチの道路脇の側溝に潜み、女性の下着をのぞき見たとして、県迷惑防止条例違反容疑で神戸市東灘区の会社員平井泰臣容疑者(26)を逮捕した。容疑を認めている。

逮捕容疑は、5日午前10時ごろ、東灘区森北町5丁目で、側溝のカバーにある空気穴からスカートの中を見た疑い。20メートル離れた隙間から入り込み、側溝内をはって移動したという。現場近くには女子大や女子高があり、人通りは多い。

東灘署によると、通り掛かった女性(24)が目のようなものが動いたのに気付き、近くの男性に助けを求めた。

(2013年6月6日 中日新聞)

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