すそ洗い 

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2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

2008年03月30日 | 映画・テレビ・動画


ぃや~ん、 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」、新宿でしか公開されてへんの~  日曜はあまり行きたくないのに新宿 でも仕方ないね 義務だから

自分が初めて見たのはやっぱり小学生の頃テレビニュースで一日中中継していたあさま山荘たてこもりと鉄球で破壊・・・でもそれは事件の氷山の一角だったわけで・・・リンチなんて言われても小学生にはよく理解できなかったん

この事件の詳細は高校の時にズリネタ本プレイボーイの植垣康博さんの手記で総括の名の下のリンチ連続殺人を学びました

あとは高木彬光「神曲地獄篇」と永田洋子「十六の墓標」と坂口尚「あさま山荘1972」を一気に読みましたかねー、やっぱり当事者の手記が一番おもろいわけで

で、若松孝二監督 「実録・連合赤軍 あさま山荘へも道程」がやっとこさ公開


ドキュメントフィルムに原田芳雄のナレーションが実によく決まる


坂井真紀さんに驚く いえ、ビックリするぐらいのぺチャパイが風呂上りシーンで一瞬  ほんとビックリするぐらいのぺチャパイと綺麗な背中がググッとぉ~

そして坂井真紀の特殊メイクと壊れていく有様がヨイ ヨイ う~ん ヨイ

イイのか?こんな汚れ役やって坂井さん?!!


他の方々の総括リンチシーンもそれなりに楽しめます

でも照明暗いっすよ 

どよ~んとした緊迫感  救いようの無い不穏な空気

ありゃりゃ胸が詰まる 若松映画には珍しく今回はなかなかイイ按配ではありませんか

そして森恒夫役と永田洋子役の役者さんが実にイイ。顔の似ている似ていないはともかくあのインネンのつけ方とアジりがね

地曳 豪さん(森恒夫役)

並木愛枝さん(永田洋子役)

う~ん、キーマンに知らない役者さんを使っていただけるのは嬉しいところです

この二人は実に森&永田しているのです エライなぁ~ イヤじゃないんだ

切羽詰まる総括シーンも終わってあさま山荘ドンパチシーンは予算がないのか、山荘の外の機動隊の壁は映さない手法ね  狙いとゆーつもりか、狙いとゆーなら、やっぱり追い詰められた赤軍から見た機動隊の様子とゆーのは絶対必要だんべー、お金がなくてすいませんと正直に言ってください

このスカスカさ貧乏臭さでホッとする

そしてラストの少年の台詞でどっちらけ あ~よかったいつもの若松演歌映画で終わった~ これは救いです  でないとねー あんなに胸詰まらせて終わられてもカナンしなー よかった最後でトホホにゆるゆるでブチ壊してくれて、「マジっすか?!」って絶句してしまいました  あれはマジっすか?フィクションでしょ?いくらなんでもあの場であの偏差値の低すぎる台詞は・・・

とゆーわけでいつもの若松トホホ映画でよかった~

これはもっと全国の全映画館で上映すべきでしょー

次回は「オウム事件」、若松監督、死ぬ前にお願いします




「指導者を憎みをれども
  第三者の彼への批判は
    不愉快になる」  坂口弘

 

自分らの年代は連合赤軍のお兄さんお姉さん方より下の世代で

子供心に「ヤングになったら反対したり運動したり暴れたりしなければいけないのかなー、めんどくさそーだなー」と思っていました

高校生になると世の中にはそのよーな雰囲気は一掃されていて、「転向」とゆー言葉を知りました

若気のいたりで学生運動していても就職したり労働したりしないと貧乏になるぞーとゆー教えですか


体制ってゆーのは想像以上に強靭なのでした

そして長いものには巻かれないと欲しいモノは買えないしキモチエエこともできないしーってゆーのを子供心に学びました

徒労は無駄みたいよってことですね

今でゆーとこの、成人式で暴れた後で謝罪している20歳って系でしょうか、あれを正当化したり理論家したり思想化したりするとこーなるのかな、ってゆーと叱られるでしょうかねー?

主義者ってめんどくさそーですな




でもお兄さんお姉さんたちは総括したり集団リンチしたり連続殺人したり立て篭もったりとゆー様々なイベントで世間様を楽しましてくれました



山岳ベースでの連合赤軍においてはこれが破綻し、リーダーの森恒夫らは総括に暴力を用いるようになった。一人の人間に対し、仲間全員が暴力を用いて厳しい反省を強要するようになり、実質的なリンチと粛清が展開されるようになった。被害者も政治的指向から激しい暴力を伴うこの行為に必ずしも抵抗せず、暴力はさらに激しくなって死に至ったものとみられる。彼らは暴力を総括を助ける行為として正当化するため「総括援助」という名を付けた。またこの総括援助による死には「敗北死」という名が付けられた。

リンチは非常に凄惨で、激しい殴打を伴った。女性は逃亡を防ぐためとして髪を切られていたし、被害者らの死因は殴打による内臓破裂や、氷点下の屋外にさらされたための凍死であった。「死刑」を宣告されアイスピックやナイフで刺された後に絞殺された者もいる。遺体はすべて全裸で土中に埋められ、証拠隠滅が図られた。

若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

朝日新聞社

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あさま山荘1972〈上〉
坂口 弘
彩流社

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若松 (imapon)
2008-03-31 22:47:29
義務という訳ではないけど、初期の若松作品の特集に通っております。想定内なんですがやっぱり日々眠気との戦いであります。ま、面白さを発見しようと目を見開いて挑むのですが、どうしても・・・・単に寝不足とかいう問題では無いだろうな。やっぱり。
この映画も義務は無いので、関心を持ちつつパスの予定だったのですが、観に行きたくなっており困ってしまっています。
実は坂井真紀さん密かにご贔屓なもんで・・・

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Unknown (hy)
2008-04-01 00:30:27
僕が見た若松映画は全てハズレだったのですが、これはなかなかイイ感じです。若松映画のいつもの眠気はきません。ま、自分が連合赤軍大好きっ子(賛同するってゆー意味じゃなく事件性でね)とゆーのもあって絶対義務だったんですが。若松映画に面白さを見つけよーと努力しても無駄なので「つまらない」とあきらめて観るのが正しい若松映画の見方です。だって絶対つまんないんだもん。こんなにイイ題材の映画だって最後の方はチョンボの連発祭りですから、ま、そのチョンボと感傷と演歌が若松映画の肝だからイイんじゃないでしょーか。あきらめましょう。

そして何より坂井真紀さんの仕事はずば抜けております。ぺチャパイぶりもズバヌケてます。坂井真紀さんの仕事を見るだけでもこの映画は観る価値大有りであります。
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Unknown (みやこ)
2008-04-16 23:03:19
これは…観なければ!
若松孝二大先生ですもの。
期待大です。
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Unknown (hy)
2008-04-17 00:09:22
すみません。実は反若松派です。若松作品全てハズレと申しても過言ではないとゆーぐらいの反若松派。でも今回のこれは面白い。内ゲバが終わったら映画館を出るのが正しい見方かなと自分は思います。
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Unknown (貴子)
2008-04-25 23:29:05
TBどうもありがとうございました。
ただごとではなさそうな気配を観ることができました。
というか、観たような気になりました。
ホラーもですが、すごすぎる描写が苦手なので…。

でも「赤い天使」は衝撃でした。(良い意味で)
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Unknown (hy)
2008-04-26 09:46:34
あまりスゴ過ぎないので大丈夫と思いますよ。ただ坂井さんがやっているとゆーことで、エライなぁ~坂井さんは~と思いました。
「赤い天使」も若尾さんがあの状況であーゆーシーンのてんこ盛りの中にいらっしゃるからイイ感じなんでしょう、若尾様が美し過ぎるからですね
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