「ざい」

いきなり思った





あるよね・・・


　　　　「あぁ～コレ食べたい」


と、いきなり無性にたまらなく食べたくなる瞬間が・・・





　　　　「喫茶店の生姜焼き」




コレが今日は無性に食べたくなった

「喫茶店の生姜焼き」・・・わかります？？

決して厚くない豚肉を２枚焼く・・・

キャベツの千切りはあくまで細めに切られる・・・

そして洋食皿に・・・

最後は少しの生姜汁をかける・・・


かぁ～～～～

たまらんぜよ～～





俺は車を飛ばして、とある場所のとある店に行った




と、話しは「生姜焼き」なのに・・・

途中から俺は、違う事に意識がいってたまらなくなったのだ。




それは・・・



店に入ると・・・


　　　　　　「いらっしゃいませ～」



と、物凄く感じのいい、しかも爽やかな声が聞こえてきた。

まるで、全盛期の「天地真理」ちゃんが接客してるような・・・

そんな・・・ほろ苦い感動をおぼえたのだ



よく聞くとその店員さんは外人さんだったが

マジに発音がよく、滑舌もよく・・・

その辺の若い子達に「聞かせたい日本語」を喋っていたのだ



接客もよく・・・


　　　　「少々お待ちください」

　　　　「かしこまりました」


と、機敏に動いていて見ていて本当に気持ち良かった



俺は「生姜焼き」を食べながらも、すでに「生姜焼き」に対しての

意識・感動が薄くなってきていた・・・

店員さんの完璧な日本語に痺れっぱなしだった




　　　　　その時だ




一人のお客さんが席を立ち、会計を済ませ店を出ようとした時だ・・・

俺は食べていた生姜焼きを吹き飛ばすくらい愕然となった・・・



　　　　　　


　　　　　　　「ありがとうごぜ～ました～」



　　　　　　　

　　　　　　　　えっ


　　




今まで完璧に接客して

完璧に喋っていたあの「天地真理」が・・・




・・・・・「あき竹城」になっていたのだ
　　　　　　（※あくまでイメージですので・・・）







「何故そこだけそうなる～～～」



「ぜ～」ではなく「ざい」だろ

そこだけ、その一言だけでいいから

なんとか頑張ってくれ～～～



と、俺は心からエールを贈り店を出ようとした・・・

すると・・・





　　　　　　「ありがとうごぜ～ました｜」





　　　　　　　







とにかく・・・・・

頑張れ～～～～