※これから話す事は、微妙な記憶をたどりつつなので、ご了承ください・・・。。。
昔、土佐清水市内の小高い丘の上あたりに体育館があった。
その裏には、その上にあったホテルに続く階段というか、石段があった。
(ホテルの名前も忘れたが・・・足摺ホテルだったかなぁ??)
俺が中学か?高校1年か?・・・そのあたりだったと思う
ある時、その体育館に有名歌手がショーで来たのだ
・・・行きましたよ
清水に有名人が来るなんて、めったにない事なもんで・・・
テレビの世界だけの人だと思ってたもんで・・・
有名人はトイレも行かないとマジに思ってた時代です
もう~行かずにはいられなかった事を覚えてます
そして、ショーが始まり、俺はスッカリ興奮状態です
そして行動に出ました
客席下手前に素早く回り込み、必死で手を伸ばし握手を求めた
・・・してくれません
今度はその歌手が上手に移動しました
俺も手を伸ばしたまんまステージの下を一緒に移動します
だが・・・
握手はしてくれなかった・・・
「ちぇ!なんながぞ偉そうに」
と、そう思ってると曲がエンディングに入った。
その瞬間だった。
その女性歌手は俺の方にやってきて、自分の手を差し伸ばしてきて、握手をしてくれたのだ
「な~に! えい人やいか!!」
単純にも程があるほど単純な俺だった
他の事は定かでないが、その握手の感触は今でもハッキリと覚えている
メッチャ小さくて、ツルッツルで、柔らかくて・・・・そして・・・
俺のしつこさに負けたような表情を
月日は流れ、高校2年の春休み・・・
俺は高知県下の数々の「のど自慢大会」に出ていた事もあり、ある時、東京からスカウトの人がやってきて
東京の大物先生宅に歌のレッスンをしに行かないか?と、いう事で東京に連れて行かれた。
場所は・・・
確か、世田谷だったと思うが??・・・定かでない
大きな一軒家の一室に通された俺は、ドアを開けてビックリ仰天した
デビュー間もない「夜の訪問者」の、あの歌手が居たのだ
そして、なんと・・・清水に来たあの女性歌手もさっきまで居たというのだ
(実は、清水に来た女性歌手はこの先生が師匠なのだ。この部屋にいた女性歌手もだ。))
あぁ~何というニアミス
※ちなみにこの時、先生の生ピアノでレッスンを受けた曲は、「噂の女」と・・・後2曲は忘れました
またまた月日は流れ・・・
歌の世界を辞め、俺は役者の道を歩み始めた矢先の事だ
ある人からの紹介で、俺は1人の男性と知り合った。
その男性の紹介で、お昼の長寿番組のプロデューサーも紹介してくれたり
役者だけに留まらず、何でもした方がいい!! と、いうアドバイスも貰った。
が、よくよく話を聞いて驚いた
なななんとその男性は・・・
あの清水にやってきた女性歌手の事務所の社長だったのだ
いや~!俺は「縁」を強く感じたなぁ・・・
「せめて何かお手伝いをさせてください」
と、懇願し出来る限りのお手伝いをさせて貰ったのを覚えている。
勿論、本人にも会ってる。
だが、ここの事務所には所属せず、俺は芝居1本の道を選んだ。
(意地は時として命取りになる・・・・・)
27歳の夏の事でした・・・。。。
懐かしい話です・・・。。。
詳しく話すともっと長くなるんですが、こんなもんでいいでしょう・・・・・
それ以来、その女性歌手とは会っていません。
って、言うか・・・
もう会えなくなりました。。。
切ない限りです。。。
俺が、高校の時にレッスンに行った世田谷の先生の名前は・・・・・「石坂まさお」先生。 (2013、3,9 永眠)
清水に歌のショーで来て、俺が握手を求めた女性歌手は・・・・・「藤 圭子」さん。 (2013、8、22 永眠)
お二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 合掌
澤田 誠志