その昔・・・
瀬戸大橋がまだなかった時代・・・
岡山県の「宇野」と、香川県の「高松」の間で運行していた『宇高連絡船』 と、いうのがあった。
四国の人間はほとんど知ってるハズだ
(今回はちょいと長文ですがお付き合いくださいませ)
で、何が楽しみかっていうと・・・
何といってもその連絡船のデッキで食べる「讃岐うどん」だ
これがメッチャクチャに美味いんだなぁ・・・・・
まず、乗船すると一目散にデッキに向かう
そして「うどん」の前に並ぶ。
年の瀬・・・
寒風厳しいデッキでコートの襟を立てながら・・・
かじかむ手をこすりながら・・・・・待つ。
ひたすら順番が来るのを待ったもんだ
そして「うどん」を受け取り・・・・・ふ~ふ~・・・ズルズル と、胃袋に流し込む
「あぁ~帰ってきたんだぁ・・・」
と、この時に初めて痛感する。
俺たち四国の人間は、このデッキで食べる「うどん」に郷愁を馳せて
1年間他県で頑張ってきた事すべてを忘れて安堵したもんだ
おそらくほとんどの人がそうに違いない
懐かしいなぁ・・・・・
が、その連絡船も・・・
1988年(昭和63年)4月10日、本四備讃線(瀬戸大橋線)が開業したことから連絡船は廃止となった。
くしくも、俺の31回目の誕生日の前日だ。
さて・・・
話しはまったく違うが・・・ ・・・って、違うんかい 今まで何だったんだよ
まぁまぁ怒らない怒らない ・・・・・って、寝るんかい
おっと、失礼しました
本日なんですが・・・
実はこれが届いたんですわ
姫路名物 『えきそば』 (上が乾麺・下が生麺)
姫路の人はコレを食べたら田舎を思い出すらしい。
「郷愁のえきそば」って事だな。。。
で、さっそく食べた。。。(生麺の方)
こんな感じだ
袋の中に入っていたのは・・・
◇生そば
◇薄~い天ぷら(かき揚げのメッチャ薄い感じ)
◇粉末のそば出汁
◇七味
こんな事を言うと、姫路の人からヒンシュクをかうと思うが・・・
ごくごくシンプルな普通の「そば」だった。
その昔、俺がデッキで食べた「うどん」・・・あれと同じだ。
特別美味い訳でもない、なんてことはない普通の「うどん」
だが
何故だか解らんが・・・
この「えきそば」を食べて・・・
俺は・・・
俺は・・・
涙が溢れてしかたがなかった
いや~参ったわ・・・
バカみたいな話や・・・・・・参った
たぶんこの時、瞬時に俺の脳裏をよぎったのは・・・
40年近く前にデッキで食べたあの「うどん」だったのだろう
この「えきそば」は凄いよ
俺を40年近くタイムスリップさせたんだから・・・・・
じゃその普通の「えきそば」を食べて、何故涙したのか??
何故、昔を思い出させたのか??
何がそんなに美味いのか??
それは・・・
その食べ物には、その土地の人しか解らない強烈な『想い』があるからなんだと思うなぁ・・・
その味に刻まれた今までの人生というか・・・
自身だけにしか解らない繋がりというか・・・
オーバーラップというのは、上手く説明出来ないんだよなぁ・・・
まぁ・・・・・
『想いは最大の隠し味』 って事よ
だからそういう「名物」というのは、「万人の名物じゃなく自身だけの名物」でいいと思う
むしろ、それでいいと思うんだ土佐
そうだと土佐
俺は、この「えきそば」を手にして「宇高連絡船」を思い出し、「デッキうどん」を思い出した。
「えきそば」に感謝だ
そして・・・
これを教えてくれた「タケちゃん」
・・・・・マジサンキュ~
残りの「えきそば」はしっかりと俺なりの姫路を味わって食べるからさ
今回は「涙のえきそば」だったからハハ
※長文にお付き合い感謝
ほいたら