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お疲れさま、

2008-09-11 19:30:00 | 日記
今晩は、きょうの小話は   *(ニヤ)*


     9月11日の日本民話


    *(レター)**(レター)*  キツネの仇討ち


 むかしむかし、藤六という百姓が旅から村に帰る途中、村はずれの地蔵堂のかげで一匹のキツネが昼寝をしているのを見つけました。

「よく寝ておる。しかし、キツネの尾は大きいものじゃ」

見ているうちにイタズラしたくなり、藤六はそばにあった棒きれでキツネの尾をたたきつけました。
         *(ニヤ)*
 キツネはビックリして、

「キャーーン!」*(すっぱい)*

と、なきながら山の方へ逃げて行きました。


「尾をたたかれたんじゃ。いくらキツネでも化ける間もあるまいて。ワハハハハハ」

藤六は大笑いしながら、自分の家へと向かいました。

さて、その日のタ方の事です。

その村の五作という百姓がのら仕事を終えて家へ帰ろうとすると、やぶのかげでキツネがしきりにしっぽをふりまわしています。
見ていると、キツネは旅に出ているはずの藤六に化けて、すたすたと村の方へ行ってしまいました。

「ははーん、キツネめ、藤六に化けて村の衆をたぶらかそうというんじゃな。よし、化けの皮をはいでやる」

五作がいそいで家へ帰ると、なんと藤六と五作の女房が、なにやら楽しそうに話しをしています。

「キツネめ、もうおれの家にきてやがるな」

五作はそっと裏口にまわり、棒きれをにぎりしめると、

「キツネめ、これでもくらえ! おれはきさまが藤六に化けるのを、この目でちゃんと見たぞ!」と、藤六をなぐりつけました。


「ちがうちがう。わしは藤六じゃ。今日旅から帰ったんで、みやげを持ってきたんじゃ」

「なにっ。では、まことの藤六か」

やっと本物の藤六とわかった五作は、山の畑で見たキツネの話をしてあやまると、藤六もキツネにイタズラした話をして、

「はあ。わしはキツネに仇討ちされたわい」

と、言って、苦笑いしたという事です。



     *(びっくり2)* おしまい  *(びっくり2)*