gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

今晩は。

2008-09-30 23:03:00 | 日記
英国に留学で行ってた息子夫婦が今日の午後の成田着で帰国しました、

そのまま東京での生活です、来週から休むこと無く役人の仕事が待ってます、忙しい職場ですから大変かな

国会も荒れて、世界の株価も不安定ですから国の舵取りも大変な時期です

役人という仕事先だから、心配の絶えない親バカぶりです、


今日の小話は9月30日の日本の昔話


      *(レター)* あぶらあげ *(レター)*

むかし江戸に、おいしいとひょうばの、あぶらあげ屋がありました。

 ある日、このみせにスラリとした、身なりのいい、キツネ目のさむらいがあらわれ、主人にたのみました。

「百文(三千円ほど)ほどいただきたい」


 主人が、百文ぶんのあぶらあげをおさらにのせて、さしだすと、さむらいはみせさきにこしをかけて、ペロリとたいらげ、


「うん、これはひょうばんどおりだ」

 まんぞくそうに、かえっていきました。

 それからいく日かたつと、このさむらいがふたたびやってきて、また、百文ぶんのあぶらあげを、ペロリとたいらげ、


「わたしは、日本じゅうのあぶらあげをたべているが、ここのあぶらあげこそ天下一品。なかまにもしらせよう」


と、ほめあげて、かえっていきました。

「おい、きいたか。あのおかたは、いなりさんのつかいのキツネにちがいないぞ。だいじにすれば、わが家は、ますますさかえる」


 主人はおかみさんにいって、ホクホクしていました。

 いく日かたつと、またまた、れいのさむらいがやってきて、百文ぶんのあぶらあげを、ペロリとたいらげました。


 けれど、ためいきをついたりして、これまでとは、ようすがちがいます。


「なにか、しんぱいごとでもあるのですか?」

 主人がたずねると、

「じつは、きゅうに京へのぼらねばならなくなったのだが、旅費(りょひ)がたらんのだ」

「お客さまは、大のお得意さま。旅費でしたら、わたしどもにおまかせください。で、いかほど、ごいりようなのです?」


「十五両(百万円ほど)もあればよい」
(高いなあ。・・・だが、わが家がはんえいするのなら、安いものだ)


 主人はよろこんで、お金をわたしました。

「五日たてばもどる。それまで、これをあずけておく」

 さむらいは、キツネのたからものの、『宝珠の玉(ほうしゅのたま)』でも入っていそうなつつみをさしだし、たちさっていきました。


「きいたか。五日で京へいってもどるとは、人間わざではない。きっと、いなり神社の大もとの『伏見(ふしみ)いなり』へいかれたのだ」


「そうでしょうとも。これで、ごりやくはまちがいありませんね」

 主人もおかみさんも、すっかりその気になりました。

 ところが、さむらいは十日たっても、百日たっても、かえってきません。

「これはおかしい。どうもへんだ」


と、あずかっていたつつみをあけたところ、ただの石ころが、ゴロンとでてきました。



      *(びっくり2)*おしまい*(びっくり2)*