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お疲れ。

2008-09-16 22:34:00 | 日記
釣行の疲れが取れないでいます

       *(すっぱい)*

今日の小話を    

  *(レター)**(レター)*  海の水はなぜしょっぱい?


 むかしむかし、ある村に、貧乏な男がいました。

 ある日の晩、その男のところへ、白いひげのおじいさんがやってきました。

「道に迷ったので、一晩泊めてくだされ」

「ああ、それはお困りでしょう。いいですとも。さあどうぞ」

 男は親切に、おじいさんを泊めてやりました。

 次の日、おじいさんは男に小さな石うすをくれました。

「泊めてもらったお礼じゃよ。これは不思議な石うすでな、右へ回せば欲しい物が出て、左へ回せば止まるんじゃ。止めるまで出続けるから、気をつけるんじゃぞ」

 おじいさんはそう言って、出て行きました。

 男はためしに、石うすを回してみました。

「米出ろ、米出ろ」

 すると石うすから、まっ白い米がザクザクと出てきました。


 あわてて左へ回すと、米はピタリと止まります。

「へー、こいつはすごいや!」

 男は米や魚をたくさん出して、まわりの家にも分けてあげました。

 さて男のとなりに、欲張りな兄さんが住んでいました。

 兄さんは弟が急にお金持ちになったのを不思議に思い、こっそりのぞきにきました。

「そうか、なるほど。全ては、あの石うすのおかげだな。しめしめ」

 兄さんは夜になると弟の家に忍び込んで、石うすを盗みました。

 そして舟にのって、海へ逃げました。


「よしよし、ここまで来れば大丈夫だろう」

 兄さんは一生懸命に舟をこいだので、おなかがペコペコになりました。

 そこで、持ってきたおにぎりを取り出すと、

「そうだ、塩をつけて食べると、きっとうまいだろう。よーし、塩出ろ、塩出ろ」

と、石うすを回すと、石うすからは塩がザラザラとあふれ出して、たちまち舟いっぱいになりました。


「わっ、わっ、もう止まれ! 止まれ! 止まってくれー!」

 欲張り兄さんは、石うすから物を出す方法は見ていたのですが、止め方は見ていなかったのです。

 ついに舟は塩の重さに耐えられなくなり、そのまま海に沈んでしまいました。

 ところであの石うすは、今でもグルグルと回って、塩を出しています。

 海の水がしょっぱいのは、こういうわけなのです。

    *(びっくり2)* おしまい *(びっくり2)*