アラビア再発見

アラビア再発見
　　今、文庫本を読んでいますが、その本に出て来る昔のアラブ世界の凄さを再認識して居ます。遙か昔のバグダッド、８世紀の時代、３層の擁壁に囲まれたバグダッドは地上最高の学都として名をはせた。膨大な図書を集めた図書館や学術研究の施設が充実し、この街は500年にわたって世界に類を見ない科学の革新的成果を生み出し、今日の文化に影響を与えています。
　　図書館に集められたギリシャ語図書から技術を発展させ、天文台を造って星や星座を発見している。星座の、ベガ、ベテルギウス、リゲル、デネブ、アクラブ、キタルファ、等々これらの語源はアラビア語です。アラブ世界の天文学者によって発見されたからです。インドで発見されたゼロを加えて、出来上がった数字もアラビア数字です。０１２３４５・・・・、ローマ数字のⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩは常用されなかった。
　　そのほか、アルゴリズム(演算法)、ケミストリ－(化学)、サイファ(暗号)、アルコール、アルカリ、等々のこれらはアラビア語でイスラム世界の発明発見です。あまりに科学が発展して行くので、驚異を感じたイスラム教の妨害により学術研究が出来なくなり衰退して行きました。そして繁栄していたバグダッドは影も形もなく、今のバグダッドからは想像出来ません。
　　昔の科学技術、発見発明はキリスト教から迫害を受けた話は有名ですが、イスラム教も迫害していたのですね。これらの妨害を受けながら科学技術は発展してきたのです。と言うのが今読んで居る小説、ダン・ブラウン著作「オリジン」の主張です。


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