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《宇宙の連邦捜査官》 第5話 何も言えない理由

2024年06月02日 19時46分32秒 | 宇宙の連邦捜査官(完結)
警察官「……」

当直の警察官はネクタイを締め直し、長い廊下を歩いていく。
僕も彼の後に続く。

警察官「いつもなら…」

警察官が言う。

警察官「ペリー氏が面会してくれるはずですが、彼は今… えっと…
   ああ、確か会議に出られています。
   ですので、代わりにサミュエル氏のオフィスへ案内しましょう」











サミュエル氏とやらのオフィスに着くと、警察官は僕を招き入れる。

フランツ「初めまして」

サミュエル「こんにちは」

サミュエル氏が手を振ると、当直の警察官は立ち去った。

フ「失礼します」

僕は椅子に腰掛けると、本題に入ることにする。

フ「僕は地球の特別捜査官のフランツ=ウィロントと申します。
 アレフ・シグニ星系の麻薬カルテルを叩き潰すために、
 このケサールへ来ました。
 何か知っていることを話してくれませんか?」

サ「…!!」

僕の言葉を聞いた途端、サミュエル氏の顔に驚きの色が浮かぶ。

フ「…? サミュエルさん…?」

サ「……」

彼は無言で机の下にあるデスク・ランプと鉢植えのシダに目を向けた。
そしてポケットから紙切れを取り出して何かを書くと、それを僕に手渡す。

フ「ち、ちょっと…? サミュエルさん…?」

サ「……」

サミュエル氏は何も言わず、僕を部屋の外へ押し出した。

フ「どうしたっていうんだ…?」

僕はサミュエル氏に渡された紙切れに目を通してみる。

 ここでは話せない。今夜七時半に〈ヴィクク〉というレストランに来てくれ。

フ(捜査官が警視庁で事件について話せないなんて… あっ! まさか…)

あのときのサミュエル氏の目線…

フ(机の下に盗聴器か監視カメラがセットされていたのかも…)

だから部屋では話せなかったというわけか!

フ(そういえば、当直の警察官の態度もおかしかった…)

・時間が来たら、〈ヴィクク〉でサミュエル氏に会うことにする

・サミュエル氏は当てにしないで、他の場所で捜査を行う

七時半まで時間を潰そう。


☆ステータス
技術点 11/11  体力点 19/19  運点 10/10

☆持ち物
熱線銃
体力回復剤4錠

☆所持金
5000コペック

☆宇宙船のステータス
武装力点 10/10  防御力点 3/3

☆宇宙船の装備
フェイザー砲
スマート・ミサイル×2

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