TAKAYAN'S ROOM

主にゲームブックを楽しんでいます

プロローグ

2024年07月01日 16時00分00秒 | 電脳破壊作戦
人類が他の惑星へ移住することに関する研究を行っていたのは、
SAROSという国際組織だった。
だが、アルカディア人たちの支配下となり、SAROSも変わらざるを得なかった。
天文学を研究する組織を装ったレジスタンスとなったのである。
あらゆる手を尽くしてアルカディオンを駆逐するために…

正面から戦っても、勝ち目の無いのは明らかだ。
唯一の方法といえば、アルカディオンにエージェントを潜入させて、
女王コンピュータを破壊することだった。

人類には無線による通信が許されず、他の惑星の同士との連絡が困難で、
計画の準備には非常に時間が掛かった。
しかし、二つの条件が満たされ、計画を実行する機は熟した。

その条件の一つはリアン=ローメリーが最高の人材だということだ。
彼女は頭が良く、勇気があり、人類が自由になるのを心から望んでいる。
また、空手の訓練を受けているので、アルカディア人たちと互角に戦える。
それに、様々な分野の科学に関する知識も持ち合わせている。
彼女は商人を装って、この任務に携わるのだ。

もう一つの条件は、アルカディア人に尽くす商人のみという制限付きで、
人類に再び宇宙旅行が許可されたことである。
リアンの商人としての仕事は以下の通りだ。

・地球からトロポスへ小麦を運ぶ。

・トロポスからラディクスへジリディウムを運ぶ。

・ラディクスからハルマリスへ高価な装飾品を運ぶ。

・ハルマリスからアルカディオンへ一人のアルカディア人を連行する。

SAROSはリアンの任務に必要な情報を集めるために、
数人のスパイを送り込んでいる。
しかし、スパイたちの集めた情報は決して完全ではなかった。
支配者たちと内通している者や反逆者たちのせいで、
重要な部分が伝わっていないからだ。
反逆者の存在にはメリットとデメリットがあった。
彼らは全ての人間を信用するわけではない。
人類の中にはアルカディア人に手を貸そうとする連中もいるだろう。
だから簡単に情報が漏れないのはメリットだと言える。
デメリットは情報が不完全のままでリアンが任務に赴くことだ。
女王コンピュータが隠されているビルはアルカディオンにあるのだが、
二進数による九桁のコードを知らなければ、入ることはできない。
それぞれの惑星にいるレジスタンスのリーダーたちは手掛かりを知っている。
リアンは商人として、トロポス、ラディクス、ハルマリスに立ち寄るのだ。
そしてレジスタンスのリーダーを見つけ出して、コードの手掛かりを聞いて、
女王コンピュータを破壊しなければならない。
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所持金

2024年07月01日 15時00分00秒 | 電脳破壊作戦
メイリィ「SAROSはリアンに2000クレジットのお金を用意してくれました」

リアン「SAROSって?」

メ「Search・And・Research・Of・Space〉の略です」

フランツ「日本語に訳すと、宇宙を探索する研究局というってとこかな?」

メ「御名答ですわ♪」

マーテル「2000クレジットもあれば、買い物や宿泊には困らないわね」

TAKAYAN「高級ホテルに泊まっても罰は当たらないだろう」

メ「リアン、プロローグへ進む前に自己紹介してください」

リ「読者の方々、初めまして…」

・名前 リアン=ローメリー

・年齢 21歳

・血液型 O型

・職業 事務員

・趣味 食べ歩き


マ「趣味が食べ歩きって…(*;・△・*)」

フ「リアンは信じられないほどの大食いなんだ…」

リ「牛丼なら一度に三杯は食べれるわ♪」

T「本当かよ!?」

さあ、プロローグへ進もう。
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出発時の持ち物

2024年07月01日 14時00分00秒 | 電脳破壊作戦
メイリィ「リアンは商人を装ったエージェントですので、
    持って行ける物には限りがありますの」

リアン「確かに携行品が多いと、まずいこともあるかも…」

フランツ「アルカディア人に持ち物検査なんかされたら、一大事だ」

メ「というわけで、出発時の持ち物は以下の通りですわ」

・レーザー・ソード

・反重力バックパック(品物を六つまで入れることができる)


TAKAYAN「これだけかよ!?」

マーテル「食料や薬は無いの!?」

メ「リアンが乗る宇宙船は高性能です。
 御飯も食べ放題ですし、バスルームや柔らかいベッドもありますのよ♪」

リ「楽しい旅になりそうじゃん♪o(*^o^*)o」

フ「至れり尽くせりだね」

最後は所持金についての説明だ。
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アルカディア人について

2024年07月01日 13時00分00秒 | 電脳破壊作戦
この作品に登場するアルカディオン人は三つの種族に分類されるが、
それぞれの外見は異なる。
彼らの腕は二本、脚も二本で、体型は人間と大して変わらない。
しかし、本当に重要なのは彼らの行動や考え方が地球人とは違っていて、
遭遇から150年が過ぎたのに、理解できない一面もあるということだ。
では、それぞれの種族の簡単な特徴を記しておく。

・北アルカディア人
北アルカディア人の身長は最大で3メートル、非常に細身で、
手足の関節の数は人間よりも多い。
彼らの肉体的特徴は鋭い棘に覆われた太い尾である。
これは戦いの際、極めて有効な武器となるだけではなく、
バランスを保つためにも使われている。
北アルカディア人は好戦的で、何よりも殺戮を好む。
しかし、あまり知能は高くないので、最も理解しやすいタイプとも言える。

・南アルカディア人
南アルカディア人は北アルカディア人よりも小柄だが、
決して侮ってはならない。
その気になれば、彼らも戦うことができるのだ。
南アルカディア人には尾が無い。彼らの身体的特徴は二本の触覚である。
この触覚の役割だが、信憑性の高いのは感情を察知するという説だ。
彼らは触覚を様々な用途に使うが、その行動の大半は意味不明で、
人類には理解できない。
また、彼らは極めて抽象的な表現で会話することを好むので、
何を言いたいのかわからないときもあるだろう。
しかし、ちゃんと仲間同士には通じているらしい。
感受性の低い人類と話すために、次元の低い普通の会話もできるようだ。

・中央アルカディア人
中央アルカディア人は三つの種族の中で最も強力である。
身長は2メートル足らずで、手足の関節の数も人間と同じだ。
外見は人間に近いが、小さな尾を持っている。また、頭部が異常に細長い。
彼らの頭は肩の間から直角に突き出ていて、頭頂部には柔らかい突起がある。
北アルカディア人や南アルカディア人よりも虚弱体質だが、
その弱い肉体を才知で補っている。
戦いの際、中央アルカディア人は相手を動揺させて、勝利を収めることが多い。
その思考は極めて抽象的で、自分たちには意味があっても、
他の種族が理解できないことをする。
まるで相手が自分たちの思考の流れを読めないのを嘲笑っているかのように…
これも中央アルカディア人たちが傲慢であることを示す一例に過ぎない。

メイリィ「リアン、ちゃんと理解しましたか?」

リアン「どのアルカディア人も油断できない相手ってことね」

メ「まあ、そおいうことですわ。次は出発時の持ち物をチェックしますわよ」
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歴史

2024年07月01日 12時00分00秒 | 電脳破壊作戦
西暦2453年、人類は遠い宇宙の小惑星に移住していた。
人類が他の惑星に住むようになったのは2070年のことであり、
最初の探検隊が訪れたのはトロポスという惑星である。
増え続ける地球人たちの住む星となったトロポスは次第に発展していった。

 故郷から故郷へ

宇宙植民を募集するため、こんな文句が書かれたパンフレットが配られていた。
正確に言うなら、『地球人よりも地球人らしく』といったところだろうか。
地球では時代遅れとなってしまっていたファッションや習慣があったが、
それらがトロポスには残っていたからだ。
目端の利く旅行代理店はトロポスへの旅行ガイドのテーマソングとして、
〈時代を逆行する歌〉を歌っていた。
やがてトロポスでジリディウムが発見された。
ジリディウムを利用したアルファ・ジリディウム航行が開発されると、
宇宙船は常に最大速度で航行できるようになった。
遠くの星へも数日で行けるようになった。

トロポスの次に発見されたのは、ラディクスという惑星だった。
ラディクスも人類の居住に適した惑星であった。
だが、見知らぬ惑星に住むには予想外の要素が一つあった。
どんな種族であっても、その惑星ならではの生き方をしなければならないのだ。
ラディクスは非常に地力の高い惑星で、移住した地球人たちは数日後、
人間の暮らしは地球という星の特有な生き方であることを知った。
ラディクスでの生活は安楽で豊かだった。
だからこそ移民者たちは新しい生活様式を生み出せたと言えるだろう。
しかし、地球での生活に比べてみれば、堕落した毎日が続いていた。

銀河系を探し回っても、人類の居住に適した惑星が発見されることは少ない。
気温や重力… 豊かな草木や水… 生物や植物の育つ環境…
それらの条件を完全に満たす星は簡単には見つからないのだ。
何人もの探検隊たちが宇宙の深淵で消息を絶った後、
ハルマリスという惑星が発見された。

ハルマリスの環境は過酷だった。
日中は暑く、夜になると一転して寒波が襲ってくる。
そのため、この惑星には科学者や探検家たちが住み込んで、
彼らの拠点として利用された。

次の惑星が発見されるまでには長い時間が掛かった。
最初の無人探査機が厚い雲で覆われた惑星の写真を持ち帰ってきた。
分光分析してみると、その惑星の空気は地球よりも軽く、
呼吸もできるようだった。
この惑星を科学者たちはアルカディオンと名付けた。
だが、その雲の下に隠されていた光景は…

アルカディオンには広大な海で隔てられた三つの大陸があった。
それぞれの大陸に異なる種族がいた。
2285年、人類の宇宙船が雲を抜けてアルカディオンに降下したとき、
既に三つの種族は別の種族によって統一されていた。
惑星の半球を東西に取り巻く蹄の形をした大陸に住み、器用で知的な種族…
好戦的な北の種族と芸術的な南の種族は彼らの支配下にあった。
この体制は〈同盟〉と言われ、数百年にも渡って続いた。

三つの種族を支配するアルカディア人…
彼らの技術は地球人よりも原始的で、宇宙旅行も初歩的なレベルだった。
しかし、アルカディア人たちには大きな夢があったのだ。
宇宙を征服して、巨大な帝国を樹立するという夢が…
彼らは人類が生み出したアルファ・ジリディウム航行に着目した。

人類とアルカディア人の戦争は12年ほどで終結した。
戦いの間もアルカディア人は戦闘よりも艦隊の建設に力を注いだ。
そして彼らはアルファ・ジリディウム航行のできる宇宙船の開発に成功した。
宇宙船は量産され、一つの艦隊が創設された。

アルファ・ジリディウム航行による艦隊の奇襲を受けて、
真っ先にハルマリスの基地が占領された。
ラディクスはアルカディア人たちに無条件降伏した(情けない話である)
トロポスの人々は自分たちの生活様式を守り抜くために、激しく抵抗したが、
アルカディア人たちの圧倒的な戦力と巧みな戦略の前に敗北した。
その直後、水星、金星、月の基地と共に、地球も降伏に追い込まれた。
こうして地球の環境政党による破滅の予言は、最悪の形で現実となった。
人類はアルカディア人たちの強大な帝国の支配下に入ったのである。

最初の頃、アルカディオンには帝国を支配するだけの施設は無かったが、
アルカディア人たちは適応力が極めて高かった。
彼らはアルカディオンに高性能の有機コンピュータを建設すると、
全てのアルカディア人の頭脳に情動感知器を埋め込んだのだ。
エンパシーによって中央コンピュータと連結する情動感知器が選ばれたのは、
これが最も速い通信の手段として知られていたからである。
こうしてアルカディア人たちは蜂や蟻の集団と同様の存在となった。
それぞれが帝国の全体を効率的にコントロールする細胞と化したのだ。

平和的な名前のアルカディオンは150年にも渡って圧政の代名詞となった。
人類に許されている言葉は皮肉にもアルカディオンという惑星の名前だけだ。
今までの共通言語はであったエスペラントを使えば、即座に処刑される。
もはや人類は奴隷でしかなかった。
アルカディア人に仕えるために存続が認められているに過ぎない。

アルカディア人たちにも唯一の不満があった。
それは人間の体には情動感知器を埋め込めないということだった。
この事実が判明するまで、何百人もの人間が実験台として生体解剖され、
命を落としていった。
アルカディア人は自らの意思を中央コンピュータに埋没させる道を選んだ。
しかし、人間の意思は違う。殺さない限り、消去することができない。
アルカディア人たちは人類を支配するために、残酷な政治を敷くしかなかった。

だが、やがて地球人たちはアルカディア人の弱点に気付いた。
それは彼らが何もかもコンピュータに頼っていることだ。
アルカディア人は自分の意思を持っていない。
よって、中央コンピュータを破壊すれば、彼らはゾンビとなってしまう。
蜂の巣の弱点… それは女王蜂が重要なことにある。
アルカディア人の帝国の弱点はアルカディオンの女王コンピュータだ!

メイリィ「リアン、よくわかりましたか?」

リアン「要は女王コンピュータを壊せばいいんだよね?」

メ「その通りです。次はアルカディア人のことを学んでおきましょう♪(*^.^*)」

リ「ま、まだあるの~?(*´□`。*)」
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