LOOK 一粒の贅匠

　

スーパーで見つけた不二家ルックの期間限定商品。

夏頃売られていた、喫茶室ルック同様、大粒でちょっとリッチな商品。

フォンダンショコラと焼き林檎味の二種類あったので、両方とも買って食べた。

冬らしく、焼いた温かいスイーツを商品フレーバーにしたようだ。

商品名の贅沢の“沢”が、“匠”に置き換えられ、“贅匠”になっているのがミソ。

パッケージには、ちゃんと“ぜいたく”とルビが振られている。

　

　

　

まずはフォンダンショコラ。

店頭では、こっちの方がたくさん在庫があった。

チョコレートにチョコレートのフレーバーだからか？

本物のフォンダンショコラみたく、濃厚チョコソースが中からとろけ出る。

　

薄い外殻はいつもの不二家のミルクチョコレート。

中にしっとりガナッシュチョコ。

そしてその上部に、フォンダンショコラをイメージしたチョコレートソース。

ベネズエラ産のカカオ豆使用とかなんとか。

ガーナ産とどう違うのかよく判らないけれど、いいものなのだろう。

　

　

フォンダンショコラ、日本で一般的になったの、

自分が二十歳くらいの頃だったろうか？

無類のチョコレート好きだった自分は、テレビに映し出されるそれに衝撃を受けたものだ。

　

以来、ケーキ店などで、チョコレートケーキの中に、

チョコレートソースを封じ込めたものがフォンダンショコラとして売られたりするが、

本場フランスのものはガナッシュチョコを詰めて焼かれており、

焼きたてを切り開いたときに、熱で溶けたガナッシュが流れ出すのが実際。

なので、常温でチョコレートが流れ出ることなどなく、

本物はレストラン等でしか食べることができない。

庶民の自分は未だ本物のフォンダンショコラは食べたことがない。

電子レンジで再現できる冷凍品が売られているが、なんだかねえ。

　

　

次いで、焼き林檎。

店頭ではこっちの方が人気のようだった。

自分も味はなんとなく想像できるけれど、こっちの方が期待はしていた。

冬になると洋酒入りチョコレートが人気になるが、

ロッテの今年の冬の新入りは、アップルブランデーだったりする。

バナナやイチゴだけじゃあない。

リンゴとチョコレートって意外と合うのだ。

　

こちらも外殻はふだんのルックチョコレート。

そのなかにリンゴ果肉を思わせる乳白色の層。

食べてもよく判らないが、箱絵の説明ではカラメルホイップとなっている。

そのカラメルホイップの上部に、とろりとリンゴソース。

青森県産のふじが使用されているらしい。

“焼き”リンゴなのかどうか微妙だけど、しっかりリンゴ味はしていた。

　

　

そういえば焼きリンゴは食べたことがないかもしれない。

小さい頃、お母んが作ってくれたことがあったが、

今思うと、あれは“焼き”ではなく“蒸し”リンゴ。

蒸し器のなかにリンゴを入れて、皮がふやけてシワシワになった

アツアツのリンゴにハチミツか何かをかけていたように思う。

あれはあれで充分おいしかった記憶。

　

そもそもオーブンがなきゃ、丸ごと一個の焼きリンゴを作るなんて無理だろう。

フライパンじゃ、やっぱりカットした状態で作るしかないのかな。

ちょっと酸っぱめのリンゴを用意して、メイプルシロップとシナモンたっぷりで。

　

イカやトウモロコシだけじゃなく、縁日で焼きリンゴとか出しゃいいのに。

冬場だったら、物珍しさも手伝って売れるんじゃなかろうか？

的屋のひとたち、ワンパターンなんだよ、もっといろいろ考えないものかね？

やっぱり反社繋がりで、好きにやれないってのが実情なのかな？

もしかしたら青森や長野では既にあるかもしれないな。

　

･･･などと、余計なことを考えつつ、チョコレートを頬張るのであった。

両方とも美味かった。

　

　

チョコレートはおいしい。