「蟹工船」日本丸から、21世紀の小林多喜二への手紙。

小林多喜二を通じて、現代の反貧困と反戦の表象を考えるブログ。命日の2月20日前後には、秋田、小樽、中野、大阪などで集う。

三島由紀夫、瀬戸内寂聴、ジョン・レノン――愛と平和が共通のモチーフ (御影暢雄)

2009-05-05 08:00:34 | 仲間たちから多喜二への手紙
瀬戸内寂聴氏「力をあわせれば強い」 (御影暢雄)
2009-05-04 20:53:34


 源氏物語現代語訳を執筆された瀬戸内寂聴氏は、昨日の京都での憲法記念日集会で次のように話されました。


「力を合わせれば強い」~瀬戸内寂聴氏
”どんな美辞麗句をつけても戦争はすべて人殺しです。釈迦の教えの一番の根本は、殺すなかれ、殺させるなかれです。私は戦争反対を貫こうと思っています。イラクにお薬を持って単身行きました。病院で爆撃にあった子供たちの悲惨な状況を見てきました。どこの国でも、戦争や爆撃で子供たちが殺されるようなことは許されないことです。ともに生きていく地球で、戦争がなく平和に暮らせる、そういう時代がこないと本当の平和はこない。自分一人の力はなくても、みんなが力を合わせて、戦争に反対していく意志をもってやっていきたい。私は死ぬまでその気持ちは変えない。皆さんのその気持ちを大切にして、世界の平和を守っていくように努力してほしい。
 (5月4日しんぶん赤旗掲載記事)

 *高校の時の教科書に、三島由紀夫が”西欧人が野蛮な抗争に明け暮れていた時に、日本では源氏物語という世界に誇るべき文学が築かれていた”という意味のことを書いていた記憶があります。この三島由紀夫の指摘に関しては、私は共感します。源氏物語と平和志向は、日本の大きな伝統文化の流れですね。
 平和主義者だったジョンレノンは、軽井沢を根城にして日本に滞在していたことがあるのですが、ある時、能の「隅田川」を見る機会があり、事前にあらすじの説明を受けていなかったにもかかわらず、感動して涙を浮かべていたといいます。(「ビートルズ革命」)
 源氏物語も能の文化も、普遍性と永遠の生命力を有しており、愛と平和が共通のモチーフと言うべきなのでしょうか。

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