tako(タコ)のアコギな日々

アコギや機材に関する事などを書いています。

【リバーブ、ディレイ】続々・アコギ、エレアコでエフェクターを使うことについて語る

2020-02-03 11:24:00 | アコギの話題いろいろ
ども、アコギをオモチャにするギタリスト、takoです。


前回記事からの続きです。今回はリバーブ、ディレイのお話。


〜リバーブ〜
エレアコをそのままアンプやPAに繋ぐと、響きのない平べったい音がします。
そもそもアコースティックギターは、そのボディで弦の音を反響させて豊かな深みのある音を出す楽器なので、エレアコなどの弦の音だけをラインで出力すると、ボディの鳴りを拾うピックアップやマイクを使わない限り、響きのない平坦な音になります。
リバーブは音に残響音を与えて、平坦な音に深みを与えるエフェクターです。
リアルなアコースティックギターの音を作るためには、ある意味これも必須のエフェクターです。

こちらのエフェクターもエレアコ用マルチエフェクターにはだいたい付いてるエフェクターなのですが、マルチに付いているリバーブと単体のリバーブでは、いわるゆリバーブの"効き"が全然違います。
単体エフェクターでのリバーブは、マルチのおまけ的に付いているリバーブとは違い、リバーブの中でも様々なモードが選べるものだったり、深ーくかけてお風呂場みたいなウァンウァンさせるような音を作ったり出来ます。
リバーブ一つとっても奥深いので、ハマればハマるほどキリがないエフェクターですね。

ただし、リバーブはかけ過ぎには注意です。極端な設定にすれば、独創的な音を作り出すことも出来ますが、かければかけるほどハウリングに悩まされることになります。また、かけ過ぎれば音がモコモコモワモワしてしまい、何を弾いているのかさえわからなくなることもあります。エレアコでリバーブを使うときはエレキギターよりも繊細な調整が必要です。
通常使いであれば、うっすらかけるのが定石ですね。



エレアコ用のリバーブの定番は以下の通りです。

Mooer WoodVerb


アコースティックギター専用に設計されたリバーブです。
ナチュラルなプレートリバーブ“Reverb”、モジュレーションエフェクトが加わったサイケデリックな“Mod”、そしてリバーブにフィルターを組み合わせ、風が渦を巻くような効果を作る“Filter”の3モードがあります。
リバーブで設定出来る範囲もそれなりに広く、サイズも小さいのでエフェクターケースのスペースをとりません。お値段もお手頃なので、リバーブにこだわる第一歩としてはかなりいいかもしれません。


Strymon blueSky


プロでも愛用者が多いというハイクオリティなリバーブです。
やや高価ですが、デジタル感のないクリアなリバーブ感が評判です。
リバーブモデルはplate、room、spring さらにモジュレーション系でnormal、mod、shimmerのモード切り替えが可能。
これはぜひ試してみたいリバーブです。




L.R.Baggs 
Align Series Reverb


エレアコユーザーならお馴染みのメーカーL.R.Baggsのリバーブです。
先の2つのリバーブのように極端にモード切り替え機能などはありませんが、4つのつまみで自分好みのリバーブが作れます。
生音にこだわる人はぜひ。


〜ディレイ〜
ディレイもアコースティックギターでは割と使われるエフェクターです。リバーブに比べると音がかなり変化するので、リアルなアコースティック音を作る際には必要のないエフェクターですが、エレアコとの相性はかなり良いです。

ディレイはいわゆる"やまびこ音"を作り出すエフェクターです。
ポーン、ポーン、ポーン、ポーン、ポーン………
みたいなイメージですね(文字で表すとわかりにくいです笑)

ディレイは、やまびこの音の音量や、音の間隔、音の持続時間などが設定できます。あんまり極端にディレイの音を大きくしたり、ディレイの継続時間を長くすると、音がごちゃごちゃしてとても聴いていられない音になってしまうので、味付け程度に使うのであれば、うっすらリバーブと組み合わせてうっすらかけると、洞窟の中にいるような幻想的な音を作り出す事が出来ます。

多機能なディレイをつかえば、ディレイ音の間隔と自分の演奏のテンポを合わせて、1人で複数のフレーズを弾いてるかのように聞かせることも出来たり、あえてリバーブをかけずに平たい音にディレイをかけて機械的な音を作ってみたり、様々なアイデアが生まれるでしょう。

個人的にはアイデア次第で様々な効果を作り出すことが出来る万能エフェクターだと思っています。

なお、ディレイもリバーブと同じくかけ過ぎには注意です。これも当然ハウリングなどのトラブルを起こす大きな原因になります。
しかし、リバーブとは違い、ディレイにおいては極端な設定が思わぬ効果を生み出す事が多いです。設定を極端にして効果的なディレイを生み出すのを狙うのであれば、ハウリングなどのトラブルを避けるためにスタジオなどで綿密に音作りをする必要があります。



エレアコで使われてる定番ディレイは以下のような感じです。


Mooer Baby Water


こちらも先に紹介したMooer WoodVerbと同じくアコースティックギター専用に設計されたエフェクターです。後日紹介するコーラスと一体となったエフェクターです。
デジタル感の少ない自然なコーラスとディレイの音がします。

モードは5つ搭載されています。
・Chorus:シンプルなコーラスエフェクト
・TRI-CHI:3ヴォイスでより深いコーラスエフェクト
・ECHO:シンプルなディレイエフェクト
・CH-DL:コーラスとディレイを組み合わせたエフェクト
・DL-CH:ディレイエフェクトの後にコーラスをかけたエフェクト

この小さなエフェクターでモードも選べて、ディレイタイムもフィードバックの音量もディレイの間隔も幅広く設定出来るので、ディレイはこの一台で充分と思えるほどです。
直感で使いやすく初心者にもおすすめのディレイです。




TC ELECTRONIC 
Flashback 2 Delay 

 
ディレイエフェクターの中でも人気の高いのがこちら。
TC ELECTRONICのエフェクターはエレキ用のディレイエフェクターでありながら、エレアコとも非常に相性が良いです!
2290/ANA(アナログ)/Tape(テープ)/DYN(ダイナミック)/MOD(モジュレーション)/CRYS(クリスタル)/RVS(リバース)の6つのディレイ機能に加え、ルーパー機能も付いており、さらにはPCから取り込んだ設定を読み込むことができるTonePrintスロットが3つ付いています。
さらにさらに、MASH機能というスイッチを踏み込むことで、設定パラメータを変化させて派手な音を作り出す機能も搭載されており、これ一台でかなり色々と遊べます笑
初心者にとっては少し難しいかもしれませんが、音で遊ぶ楽しさを開花させてくれそうな一台です!




なお、同シリーズでシンプルなディレイもあります↓


はたまた、ディレイモードや機能がかなり増えたモデルも↓
こうなればもう使いこなすのに時間がかかりそうです笑





はい、というわけで今回はエレアコと相性の良いリバーブとディレイのお話でした。

ではでは!



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