tako(タコ)のアコギな日々

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【アコギ 初心者向け】チューナー無しでチューニングする方法!①(音叉を使ったトレーニング)

2020-01-02 09:26:00 | アコギ初心者向け記事
ども、アコギをおもちゃにする男takoです。


前回チューナーについて解説しましたが(→https://blog.goo.ne.jp/takoguitar800/e/d52426f8bb286039d336d94dc3e299ab)今回は、自分の耳でチューニングをする方法を解説します!
もちろんライブ中のチューニングなどはチューナーを使うのが早くていいですが、楽器をやる上で耳を鍛えるというのは重要ですし、機械に頼らずチューニング出来ると、「チューナーを忘れた!」なんてトラブルの時にも冷静になって対応できます。
何より、耳で出来るとカッコいいですよー!笑


耳でチューニングする方法としては、アコギの6本の弦の音程を耳で正確に聞き取れる事が究極なのですが、そんなことは不可能なので笑


実際のところ、耳でチューニングするためには、1つ正確に調整された弦から比較して、他の弦を合わせる方法が一般的となります。
要は、基準の弦が半音下がっていれば、そこからチューニングすると、アコギ全体が半音下がったチューニングになる、ということです。

なので、自分の耳でやるチューニングの基本的なステップとしては、まずは、1つだけ音を耳で覚える、ということが出来れば、耳でチューニングが出来ます。


○まずは、1つの音を覚える
 音叉を使ったトレーニング
他の音と比較するために、まず1つ音を覚えるのですが、アコギだと5弦のA(ラ)の音を覚えます。
この音を覚えるために使うのがこちら。

音叉(おんさ)です。
一時期ヒーリングや癒しのツールとして話題になっていましたが、これも立派なチューナーの一種です。
今みたいな電子チューナーが無かった時代には、この音叉でアコースティック楽器はチューニングされていました。


ここから少し、物理の話になりますが…

そもそも、音というものは空気の振動であり、その振動数によって、音の高さが変わります。アコギ用の音叉は、5弦Aと同じ振動数で音の波を発生するので、音叉と振動数を合わせるように5弦を調整していくのです。






では、具体的にどのように調弦するのか。



音叉の二股の方を、膝や机の角などで叩くと、音叉が振動します。
そして、アコギの5弦を鳴らします。
音叉と5弦が両方振動している時に、音叉の取手の方(上画像でいうところの丸い部分)をボディに当ててみましょう。

すると、ギターから、ウワァンウワァンウワァン…という音が聞こえてきます。
この、ウワァンウワァン、という音がいわゆるうなりです。振動数が違う2つの音波が重なった時に発生する音の現象で、このうなりがあるということは、音叉の振動数と5弦の振動数が異なっている=音程が違う、ということになります。
そして、音程を合わせる、というのはこのうなりが無くなるように、弦を調整する、という作業になります。


最初のうちは、このうなりが聴こえない場合が多いです。チューナーなどでわざと音程をずらして、あえてうなりが発生するようにして、うなりを聞き取れるように訓練しましょう。うなりが聴こえない、という場合は、アコギのボディに耳をくっつけて聞いてみましょう。
後の工程にも必要になるので、うなりを聞き取る練習は余裕ある限り時間をかけて習得してください。


うなりが聞こえたら、今度はうなりを聞きながら弦を調整していきます。

ポイントとしては、正確な音から離れるほどうなりが早くなる、という事を覚えてください。

例えば、
うなりが
ウワァンウワァンウワァン…
と聞こえる状態から、弦のペグをどちらかに回した時に、
ワンワンワンワンワンワンワン…
と、うなりのサイクルが早くなったら、
正確な音から離れていっている、ということになります。

また、
ウワァンウワァンウワァン…
と聞こえる状態から、弦のペグをどちらかに回した時に、
ウワァーーンウワァーーン…
と、うなりのサイクルが遅くなったら、
正確な音に近くなっている、ということになります。


こうして、うなりが一切無くなるまで、弦を調整していくのです。



弦を調整する上でのポイントは、ペグを締める方向で調整していく、というところです。
緩める方向で、調整するとチューニングが安定しません。
チューニングする過程で、「あれ、締めすぎたかな?」と思ったら、一度ペグ一周分ぐらい緩めて、また締める方向で調整していってください。




と、5弦Aを音叉で調整するトレーニングを繰り返しやれば、自然と5弦Aの音が耳に染み込みます。
また、うなりを聞き取るトレーニングをしていれば、バンドメンバー同士のチューニングをやる時にも便利です。


地道なトレーニングですが、この音叉を使ったトレーニングは必ず身になります。
ぜひやってみてください!


今回は長くなりましたので、続きはまた次回!

ではでは!





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