方法序説
デカルト
訳:谷川多佳子
読みました。
もっとも単純で、もっとも認識しやすいものからはじめて、少しずつ階段を登るように複雑なものの認識にまで登っていき、自然のままでは互いに前後の順序がつかないものの間にさえも順序を想定して進むこと。
第二部に書かれている内容です。
基本から始めて応用へ。勉強でも、スポーツでも、ゲームでも取り入れられている方法だと思います。今では当たり前のことですが、その起源はデカルトだった、ということに衝撃を受けました。
本の解説に書かれていたことですが、デカルトの時代は教会による弾圧が激しかったそうです。第六部には、そういう中で、後世に何かを残そうとしたデカルトの強い意志と決断が述べられています。
なかなか難しい文体で、途中、流し読みになってしまった部分もありますが、読んでよかったです。