映画と渓流釣り

35年経ってパゾリーニ

二十歳の頃、ヨーロッパ映画に憧れていた。
元々フェリーニから始まって、ネオリアリスモの作品を漁る様に観ると、アントニオーニやベルイマン、アラン・レネなんかも放って置けなくなり、パゾリーニも必然的に齧ってしまう事に。
子供の頃はそれなりに楽しんでいた。特に、艶笑三部作(生の三部作)は作劇上も斬新だったから、当時映画サークルで書いた脚本は影響を受けた後がみえる。この飛び石連休に奥様がレンタルした「デカメロン」と「カンタベリー物語」を再見してみた。



三部作の一作目「デカメロン」はとても楽しめたし、子供の頃には分からなかった面白さも味わった。ラストに巨匠と云われる絵描きが壁に大きな宗教画を完成させた後の呟きが印象的だ。「夢で見た情景の方が素晴らしいのに、何故私は絵を描き続けるのだろう」パゾリーニの偽らざる本音としか思えない。
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