映画と渓流釣り

3回泣くこと

名古屋にある徳川美術館って所が所蔵している国宝源氏物語絵巻を見てきた。
子供の頃から絵心なんて空っ切りなかったし、それは今でも同じ。美術館に行く事もめったに無い。
そんなわたくしが長蛇の列に並んでまで見たかったのは、源氏絵巻だからだ。
はっきり言わせてもらえば、油絵のような保存性が無いためただ古臭い絵巻物としか思えない。これが国宝ですと言われて何となく有難い気はするけれど、何時だったかフィレンツェの美術館で見たヴィーナスの誕生みたいな煌びやかさも荘厳さも感じられない。
それでも、紫の上と今生の別れを描いた「御法」の場面は、最愛の人を永遠に失う哀しみがそこはかとなく漂い、物語をこよなく愛するわたくしはつい涙が溢れてしまった。ちょっぴり恥ずかしい想いを残しながら、込み合う列に紛れた。





キャンディーズのDVDを見て、涙を流しているオヤジ多いだろうな。
解散当時高校生だったわたくしは、後楽園にも蔵前にも行きはしなかった。当時、ウエストコーストロックにしか興味が無かったし、たかがアイドルグループの解散ごときに...と、まぁそんなふうに醒めていた。
でも、ドリフの全員集合!で歌い踊るキャンディーズはちょっぴり可愛いお姉さんとして、気にはなっていたんだ。今あの頃から40年の月日が経って、しみじみキャンディーズの偉大さと、刷り込まれた好きという気持ちに気付かされ唖然としている。レコードは沢山持っていたから、かなりマイナーな曲まで知っているけど、ファイナルカーニバルの全容がこうして映像で見る事が出来るなんて、本当に幸せだ。スーちゃんが元気に駆け回る後楽園球場。響き渡るキャンディーズコールに涙が止まらない。「私たちは幸せでした」と言って去って行ったキャンディーズに、「僕たちこそ幸せでした」と感謝したい。





そして、一番泣きたいのは、ずっと待っていた隊長が、郷里福岡へ転勤してしまう事。
20年間いつも一緒に渓に通った釣り仲間を失う事に、戸惑っている。
落涙。
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