映画と渓流釣り

新旧 オリエント急行殺人事件を観る

殺人事件で正月を迎えるのもどうかと思うが、全世界で一番有名かもしれないミステリーだから、あんまり関係ないか。わたくしが子供の頃なら基幹映画館にはド派手なイラスト看板が立ち並んだことだろう。「オリエント急行殺人事件」の様なオールスターキャストの華やかな映画は、GWや盆暮れ正月にはもってこいの企画だった。テレビの宣伝もこれでもかってほどの勢いで、年に1~2本映画館に足を運ぶ大多数に訴求していた。洋画全盛期にはそんな映画が似合っていた。そして、ミラノ座やスカラ座スバル座なんて言う大型映画館もその存在価値をアピールしていた。シネコンばかりになってしまい、前述の手書き看板もそうだけど情緒みたいなものは無くなった。

当然、原作も何度も読んでいるし、ルメット版も観ている。
物語が完成され過ぎているから解釈を変えることもできない。見世物にするには安心して料理できるけど、味は想像を超えることはできない。ブラナー版は前(イスタンブールに行くまで)に尺をとっていたのと、後(次の事件はナイル川らしい)を予告して終わった。スターウォーズの新しい女性主人公が家庭教師役だから、相手役を黒人にしたのかなんて考えたのは穿ち過ぎかな。
想像したくらいの塩加減でした。で、良いのかと思う。この映画の感想は。

夜、奥様と話ししてたらどうしてもルメット版が観たくなってしまい、二人で蔦屋まで借りに行きこちらも堪能させてもらった。うまさからしてもルメット版に軍配が上がるのは仕方ない。ジャクリーン・ビセットが一番美しい頃なので、彼女を拝むだけでも充分価値ありと思った。
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