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映画と渓流釣り

14年後の現実 PLAN75の怖さ

あと半月ばかりで61歳になるわたくしに、14年後に生き続けるか否かを決めなければならない日がくるとしたら、どんな選択をするだろう。この映画に出てくるような独居老人になっていたとしたら、10万円の支度金で自分の最期を決めてしまうんだろうか?とても荒唐無稽の選択だとは思えない気がして薄ら寒さを感じる

結局人はなんのために生きるのか
自分だけの為に行き続けてはいけなさそうだとは歳を経ることにわかってきた。近しい家族とか友人知人の顔を思い浮かべられるうちは大丈夫な気もする。ペットや仕事を放棄する事ができない人も、生きることへの執着はあるだろうからきっと死を選ばない

何も無い人何もかも要らなくなってしまった人にとって、息をして食べて眠るだけの毎日は死ぬことより苦痛なんだろうか?今のわたくしには想像はできても答えはもちろん導き出せない

重い題材のお話だけど、還暦を過ぎた今観られて良かった
もっと若かったら暗いだけで真実味を感じなかったろうし、現実の75歳で観ちゃったらリアル過ぎて気分が悪くなってしまったかも知れない

少し納得というか理解が難しかったところは、プランを受け入れた老人に15分だけ電話でお話をする女の子の感情。いつかは行く道を仕事として若い女性が淡々とこなせるものだろうか
機械の故障か何かで生き残った老女の感情はどんなものだったんだろう。そしてこれからどの様に生きていくのだろう(それともまたプランに申し込むのだろうか)
答え無いけど、それが生きていることの証なのか

倍賞千恵子さん、歳相応のシワや指の節々をさらけ出して有無を言わせぬ存在感だ。ほぼ同世代の小百合さんの様な女優の在り方も素敵だが、こんな役を等身大で演じられる女優はそんなに多くはいない。これからもスクリーンでお会いできますよう祈りたい
磯村勇斗は最近映画ドラマ出ずっぱりだけど、どんどんいい役者になってきてる
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