情報技術の四方山話

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RT58iのTELポートをビジネスホンに接続するときはアースを

2007-10-24 08:17:43 | ヤマハルータ
お客様先でRT58iとFusion IP Phoneを使ったシステムを構築しています。RT58iはIP電話のゲートウエイで、3台あり、アナログ6回線分が内線交換機に繋がります。これまで5ヶ月程は、ナンバーディスプレイ機能無しで問題なく使っていました。

IP電話でのナンバーディスプレイを可能にするために、内線交換機側にナンバーディスプレイの機能を追加し、それに合わせてRT58iのナンバーディスプレイ機能をONにする工事を行いました。

ところが、設定を終え着信確認すると、何故か着信番号が表示できたり、できなかったりするのです。電話機を見ていると着信時に回線ランプが明滅します。電話の技術者の方が、調整を重ねますが現象は変わりません。内線交換機を再起動したり、RT58iを再起動したりしてみます。やはり現象変わらずです。

ふと、電話屋さんが「判った気がします。これをやれば大丈夫です。」と始めたのは、RT58iと内線交換機の間にアース線をつけたのです。見事に安定しました!

今回は、既にIP電話を問題なく使っていたので、アースに気づくのが遅れました。RT58iの場合、内線交換機との間でアースをとるのは必須です。RTV700、RT58iなどを主装置(内線交換機)接続のときは忘れずに装置間のアースを接続しましょう。

ナンバーディスプレイは、着信時に電話暗号情報をモデムで電話装置に伝えます。RT58iと内線交換機間で、モデム接続に失敗するので、何回かリトライ(再接続)していたのが回線ランプの明滅として見えていたのでしょう。

パソコン通信や、インターネット接続で普及した電話用のモデムも、今は、ISDN、ADSL、光回線の普及ですっかり見なくなりました。モデムはお払い箱かと思いしや、どっこいナンバーディスプレイで生きています。もちろんFAXでも。電話機にモデムがついていることを意識する必要はありませんが、昔の技術がしっかり生きている好例です。
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