
Ubuntu Studio 13.10(Saucy Salamander)を試しています-特徴(2)
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
Ubuntu Studio 13.10(Saucy Salamander)を試しています。今のところ、日々のラジオ、テレビ代わりのYutube動画やらじるらじる等のストリーミング・メディアの再生に使っています。
■デスクトップの様子

Ubuntu Studio 13.10(Saucy Salamander)を試しています-特徴(1)
もともと、Ubuntu Studioには数年前から興味がある一方で、標準のLinuxも改定を重ねるに連れ、マルチメディアコンテンツへの対応も進んできたこととPCハードウエアの性能向上もあり、音質も、画質も向上してきました。そのことから敢えてUbuntu Studioを試すまでもないと考え、これまでインストールしたことはありませんでした。
64bit版での日本語環境の標準セットアップを行いました。過去Unutuをインストールしたことがあれば、同じ手順でインストールできます。Ubuntuのインストール経験がなければ、事前にネットでインストール手順を確認しておくと良いでしょう。何れにせよRAMが1Gほど搭載されていれば難しさはありません。
インストール後一週間ほど経ち、Youtube再生やらじるらじるの再生を試しています。Ubuntu Studioに限らず、Linux導入後はマルチメディア系のドライバーを最適化します。その内容は追って紹介しますが、最適化の有無は画質、音質に大きな影響を与えます。
DVDからのインストール直後の状態でも、標準版のUbuntuと比べ動画の見え方や、音質の向上があります。最適化を進めると、さらに良い方向への変化がありました。
マルチメディア向けの基本ソフトに必要なことは、確定した時間内に必要な処理を完了する性能です。例えば60秒の音源の再生は60秒で終わる必要があり、基本ソフトの都合で61秒で完了したり59秒で完了しては困るのです。実際には1/1000秒の単位でこの応答時間の精度を高めたものがUbuntu Studioです。
Ubuntu Studioを使うことで、デジタル固有の音質と考えていた高音域の「音の撚れ」とでもいう響きが聞こえなくなり、低音域も素直に広がります。音と音の隙間がきちっと再生されるので、全般に見通しが良くなり「サラサラ」した刺激の少ない音質です。スピーカーでもヘッドホンでも「うるさくない」音質になりました。
これなら自宅のテレビをモニターとして使うマルチメディアPCにも良さそうです。
次回に続く。