LinuxのHDD/SDDにはGPTディスクラベルを使う
つもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今回は「LinuxのHDD/SDDにはGPTディスクラベルを使う」です。
■ディスクラベルとは
ディスクラベルには、ディスク上のどこに、何が書いてあるかを示す情報が含まれており、これが消えると、ディスクアクセスができなくなります。尚、特殊な ツールを使うと、ディスクの内容を読み取ることができるので、何らかの理由でディスクラベルを失ったからといって、ディスク全体の情報を失ったわけではありません。
■GPTとは
GPTは大容量ディスクのための新世代ディスクラベルです。ディスク容量に関係なく使うことができます。従前から広く普及しているのがMBR形式です。これはPC DOSのころからのもので、近年の2Gを越える大容量ディスクでは、ディスク上の位置を示す桁が不足し、使うことができません。
■なぜGPTを使うか
ディスクラベル情報を二重化することで安全性を高めています。これからは、特段理由がない限りGPTをおすすめします。GPTはMBRと併用する機能も備えています。
■GPTを使った時の問題
古い基本ソフト、ユーティリティソフト等ではGPTで書かれているディスクラベルを読むことができず、壊れたディスクだと認識する可能性があります。MBRを併用すれば、古いシステムでも利用できますが、MBRが表現できる約2Gの範囲内しか認識できません。
■LinuxでGPTを使う準備
近年のLinuxはGPTに対応しています。ディスクラベルを操作するコマンドは以下の三つを知れば充分です。
1)fdisk
MBR形式のディスクラベルを操作します。ディスクの存在確認はGPT形式のディスクを含めて可能です。
2)gdisk
GPT、MBR両形式のディスクラベルを操作します。fdiskに操作が似ています。ディスクラベルを消去することが容易にでき、ディスクを工場出荷状態に戻すことができます。その利便性からこのコマンドを使うようになりました。
3)parted
GPT、MBR両形式のディスクラベルを操作します。gdisk同様の機能がありますが、ディスクラベルを完全に消去する方法を知らず、gdiskに移行しました。