情報技術の四方山話

AI、IoT、ヤマハルータ、VPN、無線LAN、Linux、クラウド、仮想サーバと情報セキュリティのよもやま話

ヤマハSWXでVLANの設定-ポートのモードとは

2020-06-02 21:02:09 | ヤマハ通信機器
今日から「ヤマハSWXでVLANの設定」で、設定した時のポイントを時々投稿します。第一回目は「ポートのモードとは」です。

VLANを始めるときに判りにくいのが「ポートのモード」です。
VLANスイッチのポートには以下の種類の設定があります。




キーワード:タグ無し VID=1 UnTag アクセス

これは一般に、PCなどいわゆるLAN上の端末をつなぐモードです。
全てのLANポートのデフォルト状態で、デフォルトVLANです。
PCや、さらに分岐するスイッチを接続します。「VLANを意識せず普通に使っているハブの状態」です。
もしTag有の通信が来ても、Tagの解釈はせず、透過的に流します。同じセグメントのポートをまとめるので「ポートVLAN」と呼びます。

キーワード:タグ有りのみ VID=2..4094 Tag トランク

タグあり、即ちVID=1以外の通信を行うモードです。VLANスイッチ同士、VLANを設定したサーバとVLANスイッチ区間で使います。
通信可能なTagをポートに複数設定することで、複数のネットワーク=セグメントを一本の通信路に集約することができます。TagVLANですね。
このポートにPC(即ちVID=1)を接続しても、タグ無し通信はできないので、リンクはできても通信はつながりません。同じように誰かが設定以外のTag付通信を試みても通信はできません。

キーワード:タグ有り無し混在 すべてのVID Untag+Tag ハイブリッド

デフォルトVLANと指定のTagの通信ができるモードです。VLANスイッチでは意識的に設定しないとこのモードにはなりません。
通過するTagはVLANスイッチで設定したものだけです。「デフォルトVLANも通過するトランクポート」ですので、用途が限られます。TagVLANですね。

キーワード:普通のハブ=ただのスイッチ
VLANスイッチの工場出荷状態はこの状態で、先のアクセスポートもこの状態です。

VLANの概念がなく、Tagを解釈せず全てのLAN通信を透過的に流します。Tag無しで使う場合がほとんどですが、Tag付通信を流し込んでも「透過的に」通信をおこないます。VLANから見たら何でもあり、無節操状態です。
パケットが到着した先がTagを解釈できれば、Tagに基づく通信が確立します。
ただこの状態をもってVLANと呼ぶことはありません。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヤマハWLX313をクリニックに... | トップ | WSL2は極めてシンプル-Ubuntu... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ヤマハ通信機器」カテゴリの最新記事