多摩爺の「時のつれづれ(文月の42)」
昨今のSNSに思うこと。
報酬に税金が投入されている議員の日々については、純粋なプライベートの部分を除いて、
厳しい視線が注がれるのは、ある意味で致し方ないと思うが、
アスリートや、芸能人、さらには知識人などに、スキャンダルや、気に要らないことがあると、
有名であることと引き換えに発生する「有名税」と称する代償について、
残念ながら私たちは、声を挙げて否定することなく・・・ 容認を続けてきたのではなかろうか?
セクシャル・マイノリティへの偏見など、差別がない社会への理解を求めていた若い芸人さんが、
大変残念なことに・・・ 今週、自ら命を絶ってしまった。
その原因については、いまのところ明らかにされてはないものの、漏れ聞こえてくる情報によれば、
SNSなどに書き込まれていた、良識から著しく外れた誹謗中傷らしい。
思い起こせば・・・ 約2ヶ月前、人気歌舞伎役者の自宅で起こった、一家心中及び未遂事件も、
その引き金を引いたのは、週刊誌にあることないことを書かれとことにあったようで、
記事を苦にした結果から、自死という最悪の決断に至ったとのことらしい。
前者も、後者も、死に至らしめた要因にまで遡ってみれば、
「有名税」の標的にされたといっても・・・ 過言ではないだろう。
その一つは・・・ 匿名という名を隠れ蓑にした、どこにでも居るような市井の人々たちによる、
「有名税」など、どこ吹く風的な、躊躇(ためら)いのないSNSへの書き込みであり、
もう一つは・・・ 報道の自由を錦の御旗に掲げた週刊誌が、
他人の「プライベート」を面白半分に晒し、揶揄するなど、「有名税」を課税したことだろう。
こういった残念なニュースがでると・・・ ワイドショーでは、
政治は躊躇することなく、法律の改正に動くしかない的な論調をぶち上げるが、
はたして法律を改正すれば・・・ こういった悲惨な出来事はなくなるのだろうか?
SNSや週刊誌のどこに、どうやって、どんな規制を掛けるのか、
禁止用語を設定して、言葉に規制をするなら、SNSの事業者で対応できると思うが、
書いてある内容で規制を掛けるとしたら・・・ SNSの事業者に対応しろというのは酷だろう。
週刊誌に至っては、発刊前に検閲をするしか手がないが、
検閲することの自体が「報道の自由」に触れることもあり、そんなことが出来るわけがない。
残念だが・・・ 書き込みチェックや、検閲などの規制の強化は無理であり、無茶というもので、
結果的には、後工程となる罰則を強化することで、
匿名を隠れ蓑にした愉快犯や、悪質なパパラッチに、脅しをかけるしかないのかもしれない。
私のブログをフォローしていただいている、ブロガーさんのなかにも、
執拗な誹謗中傷に悩んでおられる方がいらっしゃるが、
悪質なコメントをスクリーンショットで撮っておき、一定数を溜めて法廷に持ち込むか、
それが無理なら・・・ 癪に障っても、無視を続けるしか手がないのかもしれない。
「有名税」の対象となる人々なら、法廷に持ち込むことも有りだろうが、
普通にブログを楽しんでいる人々に、裁判やってお金をかけることは、全くもっての想定外であり、
法廷に持ち込むハードルは・・・ かなり高いだろう。
思うにSNSは、良識という倫理(人として守るべき善悪の判断基準)のなかにあり、
残念だが、それが嫌なら、止めれば良いだけのことであり、
これから先のことは分からないものの、
現状では、そこに法律を持ち込むことは、想定されてないのではなかろうか?
誹謗中傷があって、疲れたら休めば良いし、
時間をおいて、気持ちが切り替わったら・・・ また「再開」すれば良い。
その程度に思ってた方が、思い詰めることもなく、精神的にも楽だと捉えた方が良いだろう。
こちらに非がなくて、残念ではあるが、
一旦休んで気持ちを落ち着けることも、一つの自己防衛だと思うが・・・ 如何なものだろうか?
誤解のないように付け加えておくが、
だからといって、SNSでなにを発言しても良いと思ってないし・・・ 認めるつもりもない。
また法律を改正すれば、なにかしらの対応策になるのであれば、
それを否定するものでもないし、議論を進めていただき、より良いものになれば良いとも思っている。
私は学生時代に、ジャーナリストに憧れていた時期があり、
その動機は、武器をペンに持ち替えた、高潔な「正義の味方」だと思っていたからになる。
いまの状況を見れば、必ずしもジャーナリストが、高潔な「正義の味方」とまでは思ってないが、
65歳でリタイアし・・・ やっと「もの書き」のまね事が出来るようになり、
上り坂では見えなかったものを、下り坂で見つけることができると・・・ それが嬉しくて、
文字に起こし、文章にしていることが、楽しくて、楽しくて堪らないでいる。
それが私のブログに対する雑感であり、SNS感になるが、
いくら倫理感を弁えているつもりでも、私も感情の動物だから、たまに毒を吐くこともある。
もし、そう思えるような文面があったとすれば、
そこら辺りに屯する、ちょっと尖った爺さんが、ボケ防止の毒を吐いてると思って、
読み飛ばしていただけるとありがたい。
最後になって申し訳ないが、今週、若くして自らの命を絶った芸人さんに想いを馳せれば、
私は年寄りゆえに、昔ながらの拘りがあって、けっして彼のファンだったとは云えないものの、
いまさらで申し訳ないが、振り返ってみれば、彼の発したメッセージはとても優しく、
共感する部分も多々あったと思っている。
慎んで・・・ ご冥福を祈念させてもらいたい。
私自身も息子から(そんな風に育てたのは私だと思うと情けない限り、、)
会う事も否定し、面と向かって話し合うと言う事も叶わず、ラインだけで攻撃をされました。人として、親として、母の娘として全てを否定する文面を毎日毎日送り続けて来ました。
言葉を交わして誤解を解く、自分の一方的な感情だけをぶつけてくる。
顔を見て話すと言う事をしませんでした。
それは、逆に言われる事を恐れていると後から気づきました。
どう考えても、息子の言っている事が一つの線にならないのです。
本人も分かっていて、歯止めが効かなくなり、引くに引けなくなっていたのか、もう今となっては分かりませんが、実母と息子から攻撃され、私は訳がわからなくなりあちらの世界に、、、
文字だけでは表情もわかりませんから、よくよく考えて文字にしなければ誤解を招きます。
記事に移そうとコピーをしていたら送信されてしまいました💦
またこの件につきましては記事にしたいと思います。
顔が見えない怖さ、弱い人間が文字だけで人を殺してしまう事がある と言う事を踏まえて、思いを綴れる便利なツールを凶器にしてはいけませんね。
思いを綴れるツールを使えば、言葉は狂気になる。
仰るとおりですね。
しかも匿名で、どこのだれだか分からないし、ひょっとしたら隣人かもと思うと、ホントに恐怖だと思います。
aoisora725さんご自身が、辛い思いをされていたのに、コメントを頂戴し申し訳なく思います。
今日は近所のおっちゃんに誘われて、朝から高校野球の観戦に行っていて、先ほど帰ってきました。
ご返事が遅くなり、申し訳ございませんでした。
私はもう大丈夫ですから言えた事です^_^
お気遣いありがとうございました。
書いているとき、水仙さんが気分を悪くしないかと、ちょっと気になっていました。
参考になるといっていただき、申し訳なく思います。
丁寧な返信を頂戴し、ありがとうございました。
大丈夫と言っていただき安心しました。
これからも、なにかあったら言っていただけると助かります。
おはようございます。
猿之助さんへの行き過ぎた週刊誌の報道には私もすごく立腹していました。
多摩じいさまが私の怒りを代弁してくださったので、すっきりしました。
今後ともよろしくお願い致します。(ゆ~)
共感していただき嬉しく思います。
報道の自由や表現の自由という錦の御旗が、必ずしも社会正義ではないことを、
ジャーナリストやメディアは、言いたい放題に政治を語る前に、このことを真摯に議論して欲しいと思っています。