多摩爺の「時のつれづれ(長月の27)」
芸風だと理解はしてるが・・・
古希まであと2年弱だし、孫もいるのに・・・ いまさら、テレビっ子というのもなんだが、
サラリーマン生活をリタイアすると同時に始まった緊急事態宣言(コロナ禍)で、
自由な外出もままならず・・・ すっかり、テレビのお守りをすることになってしまった。
関東のキー局と地方局では、番組そのものが違うのかもしれないが、
最近、なに気に思うに・・・ 朝のワイドショーから、夜のバラエティーに至るまで、
芸人さんがMCをしたり、コメンテーターを務めていることに気づく。
タイミングを見計らって、小気味よく笑いを挟む番組の進行は、
ウィットに富んで楽しいし・・・ 面白くて為にもなるので、嫌いじゃないが、
私たち夫婦には、どうしても苦手なタイプの芸人さんがいて、
その芸人さんが仕切っていると、示し合わせたかのように、チャンネルを変えることが多かった。
私たち夫婦は、生まれも育ちも西の人間なんで、子どもの頃から「よしもと」を見ており、
笑いのツボは持ち合わせていると、自負しているが、
ドツキ漫才だけは・・・ いくら面白くても、好きにはなれないでいる。
その切っ掛けとなったのは、子供たちが幼かった頃の話になるが、
幼稚園児の息子がふざけて、芸人さんと同じ台詞を喋りながら、妹の頭を叩いたことがあって、
「こりゃ、拙い。」このままにしておいたら「幼稚園で友だちに手を挙げてしまう。」
そう思ったもんだから・・・ 女房と話し合って、
ドツキ漫才が売りのコンビが出てきたときは、チャンネルを変えるように決めたことを思い出す。
早いもので、あれからもう・・・ 40年弱が経った。
気にかけていた息子は、人の親になり、もう気にする必要はなくなり、
昔ほど、ドツキ漫才を気にすることはなくなったものの・・・ 正直なことを言えば、
人の頭を叩いているのを見て、笑うことはできず、未だに好んで見たいとは思っていない。
ところが最近・・・ 芸風なんだと理解はしているものの、
ある芸人さんが仕切っている番組を目にすると、
ドツキ漫才の比ではないぐらい過敏に反応して、即座にチャンネルを変えるようになっている。
もちろん、相性の問題だということは分ってるが・・・ なにが嫌なのかというと、
私的には限度を超えた上から目線であり、暴言とも取れるような口調で、後輩たちをこき下ろし、
ニヤつきながら笑いを誘って、番組が仕切られている。
あくまでも個人的な主観になるが、それを見るのが堪えられなくて、
素直に笑うことができないのである。
しかも、その番組が私好みで、けっこう為になるクイズ系のバラエティだから、
なんて言ったら良いんだろう・・・ 悔し過ぎるのだ。
とはいえ、それが彼の芸風であって、本意でないことも理解してるが、
その芸風で視聴者の支持を得て、それでメシ食ってるんだから、如何ともし難い。
いわゆる・・・ 相性の問題だけなんだが、
彼の芸風が、私たち夫婦の好みじゃないことも事実で・・・ これもまた、如何ともし難い。
やれやれである。
どうでも良いことなんだと思うが、
面倒くさい夫婦で・・・ ホントに申し訳ない。
追伸
今朝起きたら、訃報が飛び込んできた。
女房が、「エリちゃん(エリザベス女王)、死んじゃったね。」と言うもんだから、
おいおい、あなたはイギリス王室の関係者かと、笑ってしまったが、
それぐらい他国にあっても親しみのある方だったのだろう・・・ 心より、ご冥福を祈りたい。
今後は10日ほど喪に服して、国葬が行われるらしい。
場合によっては、その日程が元総理の国葬と前後する可能性があり、
弔問外交にも影響がでるだろう。
メディアはきっと・・・ イギリスの国家元首の国葬と比較して、
元総理の国葬には、このメンツしか来ないと・・・ 小バカにするだろうが、
くれぐれも、心が貧しくなるような、卑しい報道だけは止めてもらいたい。
朝っぱらから、ちょっと憂鬱になったが、
朝メシ食いながら、女房がボソッと言ったひと言が的を射ていた。
「いま、ホントに亡くなって欲しい人は、プーなんだけどね。」
不謹慎で申し訳ないが・・・ 「そのとおりだ。」と思ってる人は、私たち夫婦だけではあるまい。
コロナ禍で悶々とする中、バラエティーは清涼剤にもなり、番組そのものを否定するものではありません。
とはいえ、MCの能力がどれだけのものか分らないし、おバカを売りにしてる芸人やタレントがいるのも現実ですが、
人を小バカにする企画や進行は、あまり気持ちが良いものではないと思っています。
叩いて笑わせるって漫才じゃないと思います。
誰だろう孫に聞いてみます(笑)
もう19歳の大学生なので分別はあると思います
同じ思いの方がいらっしゃって、ホッとしました。
頭に被る帽子を、畳の上に置いただけで叱られた時代に育った人間ですから、
頭を叩くのはやっぱり共感できません。