時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

いずれ交差接種になるんだから

2021年09月20日 | 時のつれづれ・長月 

多摩爺の「時のつれづれ(長月の21)」
いずれ交差接種になるんだから

先週末、厚生労働省の専門分科会が開かれて、
とっても大事な方向性が・・・ 示されている。

新型コロナウイルスのワクチン接種について、
2回接種した後に感染する、ブレークスルー感染への対策として、
海外で進んでいるブースター接種(3回目の接種)を国内でも実施することを了承するとともに、
1回目と2回目で異なるワクチンを接種する・・・ 交差接種についても、
副反応などの医学的な見地から、やむ得ない場合や、ワクチンの在庫不足が生じた場合は、
例外的に認めると発表している。

そもそもインフルエンザワクチンのように、ある程度の期間に有効なワクチンだと捉えるなら、
追加接種を行って、抗体を増加させる、ブースター接種の必要性は理解できるが、
交差接種については、例外などの議論をする余地などなく、あっさり認めるものだと思っていた。

というか・・・ 例外的に認めるという云い方よりも、
副反応を起こしやすい既往症などがある人については、お勧めできないので、
1回目、2回目と同じものでブースター接種をしてほしい・・・ と、云うべきではなかろうか?

なぜなら・・・ ブースター接種などで新たに作られた抗体が、
前からある抗体との親和性がなく、逆に悪さをするならいざ知らず、
そうでないのなら議論の余地はなく、
交差接種をするかしないかは、個々人の判断に任せて、
ワクチン接種を・・・ どんどん推進すべきだと思っている。

理屈っぽくいえば、いま接種しているファイザー社製、モデルナ社製は、
メッセンジャーRNAワクチンであり、
アストラゼネカ社製はウイルスベクターワクチンである。

年明け早々に承認を目指している、塩野義(しおのぎ)社製の国産のワクチンは、
感染力をなくした病原体から、ワクチンの基となる抗原たんぱく質を作る、
組み換えたんぱくワクチンであって、そもそも論でワクチンの基の基が違うし、
開発思想が違うものが、今後新たなメニューとして加わるのである。

そして、今後は国内で大量生産が可能となる、
国産ワクチンを使っていくことになることは、火を見るより明らかだから、
3回目や4回目となるであろう、ブースター接種は素人的な発想なんで、間違ってたら恥ずかしいが、
早かれ遅かれ、ワクチンの基となる物質も、開発思想も、さらには開発製造したメーカーも違う、
国産ワクチンと、交差接種せざる得ない日が、必ずやってくると思うんだが間違っているだろうか?

よって、1回目の接種での副反応がどうとか、手持ちの在庫がどうとかじゃなくて、
交差接種は必至と捉えれば、旧抗体と新抗体が混ざることによって、
なにが不都合になるのか、それを丁寧に説明してもらわないと、
ポイントがずれているように思えるのだが・・・ いかがなものだろうか?

早い話が・・・ 開発が二番煎じとなってしまった国産ワクチン(組み換えたんぱくワクチン)は、
抗体の有効性のみならず、先行するメッセンジャーRNAワクチンや、ウイルスベクターワクチンとの
新旧の抗体同士の関係性というか、親和性についても、
しっかりとした・・・ 治験結果が求められていると思うがどうだろう?

かつて、ある政党の女性幹部が、公の場で「2番じゃダメなんでしょうか?」という、
とんでもない発言をしたが、感染症のワクチン開発のように、
世界に先駆けて取り組まれた、技術や開発で凌ぎを削った場合に後塵を拝してしまうと、
先行する各社との関係性や親和性まで、自らの手で証明することが必須となってくると思われる。

よって・・・ このような技術や開発については、
2番じゃダメとまではいわないものの、遅れたことによって、

治験に要する項目に、先行するワクチンとの関係性や親和性までが加わることから、
相応の時間も必要だし、コスト負担が膨れ上がるので、
国からの支援が・・・ 必須となってくるのではなかろうか?


私はワクチンの専門家じゃないので、それぞれの優劣については分らないが、
ワクチンの種類を大別すれば、
新型コロナウイルスの遺伝情報から作る、
メッセンジャーRNAワクチン、ウイルスベクターワクチンなどと、

新型コロナウイルスを不活化して作る、不活化ワクチン、組み換えたんぱくワクチンなどに分けられ、
塩野義製薬を含む国内5社は・・・ それぞれの得意分野を活かして、
種類の違うワクチンを開発しようとしている。


1日も早く、国産ワクチン開発されたとの吉報を耳にしたいが、
そのためにも・・・ 交差接種した場合の関係性や親和性については、クリアな説明がほしいし、
併せて、こういったワクチンには、100%がないということも、
国民は理解しておくことが肝要だと思う。


まぁ、素人がぐだぐだ言っても、どうしようもないので、最後はお上に任せるしかないのだろう。
とはいえ、なにかあったときが怖いので、
お役人たちが慎重に進めたい気持ちは、よく分るし理解もできるが、

交差接種を進めるには、いったいなにが問題になるのか?
勿体ぶった説明ではなく、ストンと落ちるスッキリした説明をしてほしいと願ってやまない。

また、そういった説明がないと・・・ 混乱を喜ぶ悪い奴らが、インターネット上に跋扈し、
不安を招くような情報を垂れ流して、事態を錯綜させてしまうことだって否定できない。

目の前に、国産ワクチンがもう直ぐだという、明るく期待が膨らむ話題があるのに、
交差接種の実施にあたっては・・・ なぜ、そんなに勿体ぶって躊躇するのだろうか?
なんども同じことを言うようで、しつこいと云われるかもしれないが、
そこだけは明快にクリアしてほしいと願う。


私はファイザー製のメッセンジャーRNAワクチンを2回接種しているので、
国産ワクチンを使って、交差接種した場合の関連性と親和性さえ分れば、
今後、なん度ブースター接種があろうと、左腕を差し出すことに躊躇することはないだろう。

9月に入って、しばらくたった昨今、新規感染者数も重症者数も、減少トレンドが日々更新され、
少しずつだが、世の中が落ち着きを取り戻してきた。
先週末のワクチン接種率は、2回目接種が既に50%を超え、9月末には60%に達するらしい。
8月後半の長雨や、外出自粛もあったと思うが、
どうみても・・・ ワクチン接種率が上がった効果がでていると思う。


メディアや、メディアに登場する医療関係者、そして野党は、
どうしてもワクチンの効果を認めたくないらしく、

口を開けば、無策だと繰り返し・・・ 国会に出て仕事をしろという。

冷静に、客観的に、事態を俯瞰してみたら分ることだが・・・ なにもしてないわけがない。
いろいろあったが・・・ 1日当たり100万件以上のワクチン接種を、コツコツやってきたから、
キッチリと仕事をしてきたから、少々遅くはなったものの、やっと成果が出てきたのではなかろうか?

外出の自粛要請だけではない。
酸素ステーションや、抗体カクテル、さらには入院ベッドの拡充など

総理が発した数々の対策は、残念ながら国民の心に刺さらなかったかもしれないが、
振り返ってみるに・・・ ゲームチェンジャーは、やっぱりワクチンだったのではなかろうか?


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