多摩爺の「こりゃ美味い(その53)」
元祖 天玉そば かめや(新宿駅西口・思い出横丁内)
運転免許証の更新で、久しぶりにやってきた新宿、
ことのほか早く終ったので、昼メシに向かったんだが、お目当てのお店は定休日ということで、
何度か行ったことがある「思い出横丁(通称ションベン横町)」の「かめや」さんで、
「元祖天玉そば(530円)」をいただいた。
本題に入る前に「思いで横町」が・・・ なぜ「ションベン横町」と呼ばれるのか?
まずは、その解説を先にしておかねばならないだろう。
「思い出横町」は、JRや東京メトロの乗降客が多い、新宿駅の西口を出て、
JR中央線を横切る靖国通りのガード下に向かって歩いた・・・ 線路沿いの一角にあるが、
横町内を縦に貫く、すれ違うのにギリギリ路地はガード下に向かって下っており、
西口の入り口の近くにある共同トイレから、使用済みの水が絶えず漏れ流れていたことから、
「ションベン横町」という、ありがたくない名称で呼ばれることになったらしい。
なお、お店が狭すぎることから、いまもトイレは共同になっているが、
昔と違って改修工事がされており、水が漏れることはなくなっているので、
「オシッコが漏れ出てるかも・・・ ?」なんて心配は無用なので、安心しても良いだろう。
因みに通路を挟んで「かめや」さんの向かいにある「カブト」さんは、
リーズナブルな値段で、鰻の串焼きとお酒が楽しめるだけじゃなく、
其処彼処から、昭和の香りと雰囲気がプンプン臭ってくる、呑兵衛さん御用達の居酒屋さんで、
現役時代には私も何度か訪れた・・・ お気に入りのお店でもある。
さて「元祖天玉そば」だが・・・ そばやうどんに、天ぷらや玉子が入ってるのは一般的で、
「どこが元祖なんだよ?」との疑問があるが、
その解は、生卵じゃなくて温玉(温泉玉子)がトッピングされてることにあり、
温玉のトッピングを最初に提供したのが「かめや」さんだと云われている。
ただそれだけで「元祖と名乗っても良いのか?」なんて思ったりもするが、
それについて、どこからもクレームがないようなので、
おそらく、そのまま・・・ いまに至っているんだろうと思われる。
ただ、「かめや」さんの「元祖天玉そば」が行列が出来るぐらい人気なのは、
元祖というだけではなく、ぶ厚い天ぷら(かき揚げ)に加え、そばにもボリュームがあって、
530円でリーズナブルなうえに、出汁というか、おつゆの口当たりと喉ごしが優しくて、
関東の醤油味が辛くて苦手な私でも、最後の一滴まで飲み干せるんだから・・・ ホントに美味しい。
ふと思うに・・・ いまどき、ファーストフードといったら、
「そりゃ、ハンバーガーや、ピザ、チキンだろ!」と反射的に即答してしまうが、
江戸時代から続く、この国古来の伝統食「蕎麦」もまた、
ファーストフードの一翼を担っているといっても、言い過ぎではないだろう。
街中には老舗の屋号を持つ、おそば屋さんがあるにはあるが、
江戸情緒を感じるような・・・ 「屋台のそば屋」さんは、すでにどこにもなく、
サラリーマン御用達の、駅構内や駅周辺の「立ち食いそば屋」さんが主流になってしまったが、
この国発祥のファーストフードを、もっともっと大事にせねばならないだろう。
たかが、一杯530円のおそばだが、
そこには・・・ されど530円の歴史が秘められていると思われる。
出来たてホヤホヤの「元祖天玉そば(530円)」、湯気で鮮明じゃないのが・・・ ちょっと残念
かめやさんは、思い出横町内の通路が交わる角地にある、8席だが回転率が抜群のおそば屋さんだ。
新宿駅西口にある思い出横町の入り口、通り過ぎて右に行くと東口につながる線路下の地下道があり、
ここから路地を入って、共同トイレを過ぎた真ん中辺りの左手に「かめや」さんはある。
昨夜は早く床に就き、たったいまコメントを確認させてもらいました。
靖国通り、大久保通り、小滝橋通り、そして歌舞伎町界隈には、ちょっと寄ってみたいお店がたくさんあります。
昔とは随分変わったと思いますが、それでも昭和の雰囲気が漂うレトロな横丁は未だ健在です。
機会があれば、是非とも寄ってみてください。
昨夜は早く床に就き、たったいまコメントを確認させてもらいました。
そういえば・・・ 火事もありましたね。
いまでも。火事が起これば総て消失しそうな横丁ですが、みなさん商魂たくましく頑張っておられます。
機会がありましたら、是非とも寄ってみてください。
昭和の思い出に浸ることが出来る横丁です。
もう40年も前になりますが、大久保の専門学校に通っていた時に、何回か昼飯を食べに寄った思い出があります。
以前、大火事で焼失したと思うんですが、復活していたんですねぇ。
このゴールデンウイークにも近くを通っておきながら、すっかり忘れていました。
懐かしい思い出に浸らせていただき、ありがとうございます。
品川丼(かき揚げ天を乗せた天丼)で有名な、立ち食いそば屋さんですね。
私も何度か行ったことがあります。
その鰻の串焼きのお店が「かめや」さんの向かいにある「カブト」です。
垂れ下がった電気のコードが真っ黒にすすけていて、
引火するんじゃないと思うぐらい、ちょっとマニアックなお店です。
たぶん、ここにも外国人が来ていると思われます。
都庁が新宿に移って、仕事帰り(早い時間)良く行きました。
真ん中の辺に焼き鳥風の串刺しの鰻屋があって、電球と傘がすすが垂れ下がっていました。
名は忘れましたが、電気ブラウンより強い酒が一人2杯まででした。パイカルかなぁ~?
まだ、4時ごろにふらふらで駅に向かった覚えがあります。
それより遅いと、帰宅ラッシュになり社員に飲んできたのが見つからないように、その前にその駅を通過するためです。