時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ついに1億人を突破した。

2021年12月09日 | 時のつれづれ・師走 

多摩爺の「時のつれづれ(師走の19)」
ついに1億人を突破した。(新型コロナウイルスワクチンの接種者数)


中国の武漢で、世界で初めて新型コロナウイルスの発症が確認されてから
ちょうど2年が経過した12月8日、
首相官邸のホームページには、新型コロナウイルスのワクチン接種で、
1回以上の接種を終えた人が・・・ ついに1億人を超えたと報告されいた。

11月に入って接種状況がかなり鈍化し、ちょっと心配していたが、
接種開始から強制されることもなく、10ヶ月足らずで約80%まで来たんだから、
本当に凄いし・・・ 素晴らしいことだと思う。

ワクチン接種者の状況(首相官邸のホームページより)]
 ・1回以上接種者 100,001,521(接種率79.0%)
 ・2回接種完了者  97,855,729(接種率77.3%)
 ※12月8日の発表だから、前日(12月7日)までの実績だと思われる。

2回目の接種は、1回目の接種から2週間以上の間隔を空けなきゃならないので、
12月7日から14日以上が経過した年末あたりになると、
2回のワクチン接種を完了した人が・・・ 1億人を超えると思われるのだ。

因みに我が国の人口は、11月1日現在で1億2,507万人だから
ホントに凄いペースで接種していたことが良く分る。

もっと深掘りすれば、実施率を試算する分母の全人口には、接種対象外の子供たちが約1割いるので、
分母を接種対象者に絞れば、接種率は90%に近いということになるが、
在留外国人の方も接種しており、その方たちが全人口に含まれていればいいが、
そうでなければ、行ってこいなので、約80%の接種率は・・・ そんなもんだろう。

接種率の鈍化が見え始めた11月ぐらいから、
都内の新規感染者と重症者数は・・・ 日に日に減り始め、
全国的にも、驚くほどの落ち着きを見せてきている。

なぜ、こんなにも感染者が減ったのか、自信を持って説明できない専門家が多いが、
第5波で感染者を多く出した20代から50代までの若者や働き盛りの層に、
この2~3ヶ月で急速にワクチン接種が進んだ成果が、
間違いなくこの結果だと言っても・・・ 過言ではないと思う。

とはいえ・・・ 安心できないのは、
ここにきてオミクロン株という、新たな変異株が国内でも見つかっており、
抗体の量が減ってしまう前に、早めの3回目接種が待ったなしの状況になってきている。

総理は臨時国会の答弁で、早めに接種できるようにすると、言ってはいるものの、
契約上の総量は確保できていても、手元にある在庫量だけでは、接種を加速させるには足りず、
世界でのワクチン争奪戦が想定されるなか、
海外からの入荷状況を睨みながらの難しい調整が必要で、前途はそんなに明るくはない。

足りないワクチンは、いつ、どれだけ入荷するのか、さらに自治体への分配はどうするのか、
従来どおりに、市町村の人口比で分配すれば公平だが、
感染の火元になりやすい、若者が多い都市部へ傾斜分配をする案もあり・・・ ホントに悩ましい。

ワクチン接種によって、体内にできた抗体は、時の経過とともに減ってくることから、
最初に危険にさらされるのは、早く接種を始めた年長者だというのは・・・ 誰にでもわかる。

よって、従来どおりの人口比が良いようにも思えるが、
相手は感染力が強いとされるオミクロン株だけに・・・ 早めの消火が必須であり、
傾斜分配案も捨てがたく・・・ 分科会の意見も踏まえて、高度な決断が求められている。

いまの状態(新規感染者や重症者)が、あと1週間ぐらい続けば、
年末年始に燃えさかることはないようにも思えるが、
それもこれも、感染力が強いといわれるオミクロン株の状況次第だと思うので、
不安が払拭されたわけではない。

せっかくというか、やっと1億人の2回目接種が見えてきたというのに、
残念ながら3回目接種が終わるまでは・・・ もうしばらく、我慢するしかないらしい。
なんとなくトホホって感じだが、それが最善策ならお付き合いするしかないだろう。

偉いね!
ホントに・・・ 年寄りは頑張ってるよ。


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