多摩爺の「時のつれづれ(長月の3)」
無精ひげ
特に意識してたわけじゃないが・・・ いつの間にか髭が5~6ミリ程度まで伸びていた。
どこかに出かける用もないし、普段から女房の買い物に付き合う以外は、家に居ることが多く、
出かける時は、いつもマスクをしてるので、無精髭は隠れており、
人様に見っとも無い顔を晒すこともない。
剃るのが、面倒くさかったわけではないが、うっかりしてたわけでもなく、
ただ・・・ 気にならなかっただけだが、
さすがに、見っとも無いってことで、シェーバーで剃り始めたら、ちょっとしたハプニング
両方の頬を剃って、顎の下から喉を剃って、口の下を剃って、
いよいよ最後の鼻の下になった途端
シェーバーの勢いが急激に衰えてしまった。(平たく言えば・・・ 充電切れ)
やれやれってことで、まじまじと鏡を見たら、
完全に自己満足(自己中毒かも)だが・・・ これが案外イケている。
頭も髭も6:4から7:3の割合で、白いものの方が勢いを増してるが、
5~6ミリぐらいまで延びてくると、これがけっこうさまになってて、
汚らしく見えないから不思議だ。
現役の時は、金曜の朝に髭を剃ると、次に剃るのは月曜の朝で週末は剃ってなかった。
拘りがあったわけじゃないが、
「さぁ、仕事だ。」とスイッチが入るのが、月曜の朝の髭剃りからだった。
3月末に退職してからは、そんなオンとオフの切り替えも必要なくなったとはいうものの、
それでも、毎朝ではないが2~3日置きには剃っており、
今回のように・・・ 10日近くも剃らなかったことはなかった。
洗面所からリビングにきた、髭面の私の顔を見た女房は・・・ 「見っとも無い。」のひとこと
そこで私は・・・ 「ちょい悪オヤジで、カッコいいだろ。」と返すと、
女房は笑ってたが「髭を伸ばすってことは、毎日手入れしなきゃ見っとも無いんだからね。」と、
きつい一撃を放ってきた。
いきなり、現実的で強烈なカウンターパンチを打たれてしまい、一瞬言葉を失ってしまうと、
「充電が終わったら剃るから・・・ 」と返すのが精いっぱい。
いやはや、恥ずかしいというか、なんというか情けない。
ホンのひとときだけだが、カッコつけた「ちょい悪オヤジ」が、あっという間に撃沈してしまった。
いやはやホントに・・・ 恥ずかしい。
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