トロロアオイは、紙を漉く時に無くてはならないアオイ科の植物です。
根っこの部分を叩いて水に浸けておくと、粘液が出てきます。
その粘液が、漉き舟の中での繊維の沈殿を防ぎ、繊維同士を絡み合わせ、一枚の強靭な和紙を作る役目をします。
トロロアオイは、この時期にしか収穫出来ないので、1年間腐ってしまわないよう消毒液に漬けて保存しておくのですが、
小学生が工房に見学に来た時、よく『保健室の臭いがする~』と言うのは、この臭いの事だと思います。
ちなみに、トロロアオイのこの粘液、紙漉きの他にも、ソバやかまぼこのつなぎ、漢方薬にも使われているスグレ物なんですよね。
今年も良いトロロアオイがたくさん漬かったので、主人も良い紙をたくさん漉いてくれる事と思います。(お尻ペンペン笑)
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