和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

親子五代に渡り受け継がれた和紙作りの伝統を守るべく今日も奮闘する『和紙を作る家』に嫁いだ嫁のブログ

ひ孫の顔を見せに

2023-07-30 08:09:17 | 母のこと
今年の夏の楮畑の下草刈り、
大変難航しております(×_×)

この暑さで畑に出れる時間が限られているのと、
楮に巻き付くツルが蔓延り過ぎてる😨

このヤブガラシ、どうにかなりませんか?
撃退法は有るのでしょうか?

トトロの木のバックの綺麗な夕空。
写真を撮って、いつも「次はこんな色の和紙を染めよう!」って思ってます😂

さてさて、本題!

忙しさの合間を縫って、
母のところへ行ってきました。

面会時間に制限は有るものの、
6月頃から直接 対面で面会出来るようになっていたんです。

母にようやくひ孫の顔を見せてやれました✨

と、言っても、母はもう私の顔も名前も、弟のことも孫のこともまったくわからなくなってしまっているのですがね…

ひ孫を母の膝の上に…

『お母さんのひ孫やで!良かったなぁ!』
の声掛けに、
かすかに頷いた母。

『良ちゃんの赤ちゃん見るまでは、婆ちゃん元気で居らんとなぁ!』
と、元気な頃からずっと言っていた母。
ひ孫のこと、わかったよね。
わかったと思いたい。

次、
『お母さん!長生きしてよ!!』の私の言葉には、
かすかに横に首を振った母💦

首を横に振る…
NO!のサイン?
長生きしたくない??

確かに…
若い頃から母はずっと『人に迷惑を掛けたり、世話を掛けたりしてまで長生きはしたくない!』と言っていた人でした。納得です。

表情や言葉もまったく無くなってきた母ですが、
ひ孫のこと、自分の置かれてる立場、
心の中では、色んなこと、ちゃ~んと理解してるんでしょうね。



お母さん!
私の親孝行は今からなのだ!(遅いやろ💦)

またひ孫連れていくね!
長生きしてよ~~!!





ミッションひとつクリア!

2022-09-07 06:30:00 | 母のこと
メディアの力は、ほんとスゴいです。

両丹日日新聞さんが、和紙伝承館 剪画展の記事を土曜日の夕刊に載せて下さり、




そのあと、毎日新聞さんも載せて下さり、


お陰で、日曜日は、たくさんの方々が坂田先生と生徒さんの剪画展を観に来て下さいました。

どちらの新聞も、カラーで載せて下さっていたのも有り難く、

『新聞を見て、ぜひ実際の作品が観てみたいと思って来ました!!』って、言われるお客さんが多かったです。

和紙伝承館は、
土曜日、日曜日、祝日のみの開館ですが、

今回の剪画展は12月25日までのロングラン開催ですので、ぜひこの機会にご覧下さい!!

ちなみに、うちは、定休日はナシ!
用事のある時だけ、貼り紙をして店を閉めます…


👘👘👘
先月、母の入所する特養、五十鈴荘さんから

『今年の敬老会で、かよこさん(母)の傘寿のお祝いをさせてもらいますので、気にいっておられたお着物とかお洋服とか有ったら持ってきて貰えますか?』

と、連絡を貰っていました。

そうなんです、
着物は、もう一枚(一着?一本?着物の数え方の単位は何?💦)、五十鈴荘さんに入所した時に、
『最期の旅立ちの時の衣装を、皆さん預からせてもらっています。まだまだ長生きはされると思いますが、安心の為に預からせて下さい。』と、言われていて、ずっと気になっていたんでした。

最期の時の旅立ちの衣装…
母に何を着せてあげたらいいんやろう…

特に着物の知識が無さ過ぎる私は、ずっと何を持って行けばいいのか悩んでいて、なかなか行動に移せませんでした。

今回、敬老会の衣装は、8月じゅうにお願いします、との事でしたので、ようやく重い腰を上げて、母の着物ダンスを開けてみました。

娘にも一緒に見てもらって、
敬老会には、華やかな訪問着を…
いつも詩吟の大会や発表会に来ていた着物にしました。

最期の旅立ちの着物…
これは悩みました。
母が胸を張ってあの世に旅立って行ける衣装って…?

娘に一緒に考えて貰って、若い頃からいつも母が着ていた色無地、これに決めました。

⬆️弟の小学校入学式
ドラム缶のような私(;゚∇゚)アハハ


⬆️娘のお宮参り
左=母
右=義母



着物は一旦広げたら、あと きちんと畳む自信がないのでそのまんま…(・・;)

小物も何が要るのかさっぱり分からず適当に…(・・;)





着物用ジップロックに入れて、ようやく施設に届ける事が出来ました。

ずっと気になっていた最期の旅立ちの衣装、
やっと施設に預ける事が出来て、ひとつ肩の荷がおりたようでホッとしました。

でも、母には、まだまだ長生きして欲しいですけどね~~

この着物の出番は、まだまだ先であって欲しいです。



やっぱり母は『お母さん💓』って感じでした

2022-06-04 18:30:17 | 母のこと
今日は、早朝から川へ…




キズ取りをして、ようやく貯まった楮の白皮を煮ました。










明日からは、また水の中でアクを抜きながらの『チリより』が始まります。


木曜日、
母に半年ぶりに会いに行ってきました。

なんか、その日は朝から胸がドキドキのソワソワ💦

面会の時間が近づいたので、母にお土産に持っていくお菓子を冷蔵庫から出して、袋に詰めていたら、

一緒に面会に行ってくれると言う娘に、

『おばたん!まだ早い!ばぁばのとこまで3分も掛からんのに!ちょっとは落ち着きなよ!!』って注意されました。

(;´д`)トホホ…
だってドキドキするんやもん💦

窓越しの面会。
半年ぶりの母、元気でした。

でも、表情や言葉はどんどん乏しくなっていく母です。



ラインで送った母の面会時の写真を見た弟が
『もうちょっと母さんの笑顔が見たかったなぁ…』って残念そうでした。

いえいえ、でもね、

笑顔は見れなかったけど、
写真で見るのとは違って、生で見る母はやっぱり『お母さん💓』って感じでした。

大きな声で語りかけると、時々目が合ったし、うなずいてもくれました。

母の目に、私と娘の姿は映っていただろうし、
耳にも、私たちの声は届いていた事でしょう。

今回は、それだけでじゅうぶんです😇

そのうち、面会の制限が解除されたら、手を握って背中をさすってあげたいです。

食事も、今は ほとんど食べさせてもらっている様ですが、

母の調子のいい時は、自分で箸を握らせてもらって、自分で口に運ぶように介助してもらっているようです。

食べさせた方が早くてラクなのに、わざわざ母に箸を握らせて下さり、
手を掛けて下さる…

ひとつひとつのことを親身に接して下さる五十鈴荘さん、ホントに頭が下がります。




母80歳に

2022-01-15 00:54:38 | 母のこと
母が先日80歳になりました。

無事に80歳の誕生日を迎える事が出来、
施設の職員の皆さんには、本当に感謝しかありません。

まだ72歳だった母に、認知症らしき症状が出始め、
訪問看護、デイサービス、ショートステイなどの利用、老健の入所…を経て、3年前、今の特別養護老人ホームに落ち着きました。

ここに来るまで、本当に色々有りました。
その間に、父も見送りました。

あの頃は、父と母に起こっている現実が受け止めれずに、泣いているか、怒っているか、ばかりの毎日でした。
今、思い出しても、胸が重たくなります。

けど、あの大変な毎日があったお陰で、今の幸せがあるんやな~~と、噛みしめています。

誕生日の朝、

施設の看護師さん(私の親友)に、
『かよ子さ~ん!誕生日おめでとう!』
と声を掛けてもらい、

『かよ子さん!「おめでとう!」って言われたら「ありがとう!」って返すんやで~』って教えてもらった母は、

「ありがとう!」ではなく、

「誕生日おめでとう!」に対して、
「いいえ~~!」と返したそうです。

トンチンカンな返事に、一瞬笑えましたが、

母が言葉を発した事が、私は嬉しくて胸がいっぱいになりました。

私も、母に手紙を書きました。
(母は読めませんし、文章の意味も分かりませんが)



母のお陰で、私は今、本当に幸せです。

家族のように接して下さる温かい職員さん達に囲まれながら、

母の穏やかな日々が、これからもず~~っと続きますように…

私のことを長い間ずっと見守ってくれていた母のことを、
今度は私が見守り続けたいと思います。











今年最後の面会に

2021-12-29 14:51:48 | 母のこと
雪の中、娘と一緒に母の面会に…

今年最後の面会です。

11月はじめ、施設での面会がまた再開されました。

面会は、

居室には入れず、遮蔽板の設置された交流室で。

一日3組限定。

面会は一週間に1回、面会時間は15分間、2名まで。

などなど、何点かの制約があるので、

再開されてから、二人の弟たちと交代で訪ねています。



言葉や表情がどんどん乏しくなってきている母なので、面会の予約を取るまで、私の心の中はいつも複雑です。

私の顔を見ても、誰だかさえ分からない母、
会っても よけいツラくなりそう…

でもね、
私のこと分からなくても、母はやっぱり私の母です。

今回も、娘の『ばぁちゃん!!』の声かけに、

母は、小さく『はぁい』答えてくれました。

15分の面会はアッという間ですが、

やっぱり会いに行って良かった!と、

娘と喜びながら、施設をあとにすることが出来ました。

前回の面会では、


母に服を持って行きました。
いつも若々しくいて欲しいので、可愛らしい服を選びます。

今回は、母のお友達からパジャマを頂いていて、それを渡しました。


友達の多かった母、
いまだに皆さん、良くして下さいます。

施設の皆さんに差し入れを…と思っていたら、

先日、施設より『職員への差し入れ等は、お気持ちだけ頂き、ご辞退を申し上げます』と手紙が届いていました。

良くして下さる職員さんに、何も持って行けなくなり感謝の気持ちをどう表せばいいのか…困っている私です。

母との良い一年の締めくくりが出来ました。

あとは年内の仕事と、
お正月準備…

田舎のお正月準備、なかなか大変です。

あ、ここに書きたいネタもいっぱい…

時間とカラダが足りるでしょうか…(@_@)