和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

大寒。

寒さがさらに厳しくなり、一年のうちで最も寒いと言われる大寒の昨日、

両丹日日新聞社の島田記者さんが、寒漉きの取材に来て下さいました。

寒の、この時季の紙漉きを『寒漉き(かんずき)』と言い、

気温の低いこの時期の水は、雑菌が少ないので、ネリの効きも良く、均一で質の良い和紙が出来上がります。

お酒の寒仕込みや、お味噌をこの寒の時季に仕込むのも、きっと同じような意味合いなのでしょうね。





大寒の名の通り、冷え込んだ昨日の朝、

気温6度ほどの紙漉き場での取材、撮影は、とても寒かったと思います。

寒漉きが始まった…

楮の稲木干しが始まった…

伝承館で作品展を開催中…

などなど、島田記者さんには、いつも心に留めて頂き、事あるごとに両丹日日新聞に載せて頂いている事、大変有難く感謝の気持ちでイッパイです。




余談ですが…

昨秋亡くなった私の父も、両丹日日新聞に、丹後和紙や主人の事を取りあげて頂くのをとても楽しみにしていました。

最後、自宅で療養していた間の父のノートには、

たくさんの丹後和紙の切り抜きが…





そして、そこには、

『寒い中の作業、ご苦労様です。』

『丹後和紙の益々の発展を祈念して止まない。』

『田中敏弘氏の今後の躍進を心より祈念します。』

その時には、知ることのなかった父からのメッセージが書れていました
(´;ω;`)





最後まで、丹後和紙や私達の事を思っていてくれた父の思いを胸に、

そして、立派な記事に恥じないよう、

これからも精進していきたいと思います。
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