「たにぬねの」のブログ

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今月のお薦め_08.2006

2006-09-26 17:06:22 | 今月のお薦め_XX.20XX
ぼくがカンガルーに出会ったころ 浅倉久志 著 株式会社図書刊行会

訳者としてのあとがきや担当されたSFマガジンのSFスキャナーなどを中心にまとめられたエッセイ集です。
さらにE.B.ホワイトの"The Door"の訳が収められています。

一言で感想を述べれば、テレビ番組の特番なのでドラマの総集編をみた気分に浸れます。
私自身、SFを乱読、多読したわけではないので知らないことばかりなので、
まさに、時々しか視聴しなかった、連続モノのドラマの総集編を違和感なくみれ、むしろ、見逃した部分を補完された気分で、改めて全話をDVDなどで鑑賞しなおそうと思わせてくれるような総集編の特番をみた気持ちと同じ感じです。

それでも、やっぱり、総集編をより楽しむにはそれなりの知識というか、全話みてからの蓄積があったほうが良いわけで私はそれをしないでこの書を読んでしまったことに違いはない。だから、蓄積を掛け金にこの本を堪能することは出来なかった。でも、文字通り本末転倒だが、この本を入口に今後を楽しむのだ。

入門者も玄人も楽しめる。
いつ読むかはあなた次第です。

さて、切り口を変えます。
様々な翻訳を読むため、シリアス度はさておき、
原書で読めたら、と思います。でも、読まないのだけど。

著者の浅倉さんの本文中の言葉を(編集して)借りれば、
『以前と比べれば、今時分は、翻訳SFは供給過多であり、文庫本一冊はペーパーブック一冊より安いのが現実である。』

情けないかな、私は上記を理由に翻訳モノを読むことで済ましている。
しかし、原書を読んでみたいという願望はあるにはあるのだ。
興味はあるけど翻訳されてない作品は多々あるし。

ちなみに、ドイツに行ったときに買ったローダンは
一行たりとも読んでない(チラチラみて、乗り物が動いているくらいは読んだ部分はある)のであるが、翻訳されて、初めて内容を知るのであろう、
私は、、、、、。
ドイツに行った記念としてローダンの最新号を購入する心理は理解していただければ、私は救われます。

あれっ、切り口をどう変えたんだっけ?。
翻訳家のお仕事について知る読み物として楽しめることも請け合いです。
兎にも角にも楽しい本なので、楽しみ方を決めてから、お読みください。

戦国の宇喜多一族 高山友禅著 山陽新聞社
能家編、直家編、秀家編、八丈島編

秀家が関ヶ原の戦い以降で島津にいるときや八丈島辺りが特に面白い。
結構、長生きしたんですよね、秀家は。
だから、八丈島は秀家が晩年を過ごした由緒正しい島なのである!?。

秀家が大陸からたくさんの書物を持ってきた件(くだり)も好きです。
一族の流れが分かるから、面白さが増している一冊です。

それから、雑誌のシナリオ(2006.03)で
県庁の星 佐藤信介 脚本

を読んだのですが、面白かったです。 
原作は読んでいない、映画もみていないが織田さん、柴咲さんがみえてくる
ようで、楽しい読書になりました。
お忙しい皆さん、脚本を読んでみるのも楽しく効率的に時間を使う
方法かもしれませんよ。

ぼくがカンガルーに出会ったころ

国書刊行会

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