「たにぬねの」のブログ

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今月のお薦め_07.2005のかわりに

2005-08-25 18:38:42 | 今月のお薦め_XX.20XX
自費出版された本を無理言って分けていただき、
読ませていただいた本を除いて、
個人的にお薦めしたい作品がほとんどありませんでした。

かわりに、過去に読んだ本で、
ゾウの時間ネズミの時間 本川達雄著 中公新書
を紹介します。

といっても、相当話題になった本なので読まれた方、ご存知の方も多いことでしょう。
今回、改めて斜め読みをしましたが、読み直しても面白いですね!

生涯の心拍数が哺乳類でだいたい同じという話は知っている方も多いと思います。
この様にある基準で考えると各生物で種を越えて同様になる興味深い現象について書かれています。例えば、

様々な生物の標準代謝量(基本的なエネルギー消費量;安静時の単位時間当たり酸素消費量)は体重のおよそ0.75乗に比例する(代謝量と体重の両対数表示をすると傾き0.75で直線になる)。

付け加えると恒温動物と変温動物と単細胞生物では切片が変わってきますが0.75は守られています。(少なくとも地球で生まれた)生物は繋がっているなとこれを初めて知ったときに偉く感動したことを思い出します。恒温動物では直線にのりますのでゾウとネズミは同直線上でタイトルになっています。

他にはヒラムシのような扁形生物の厚さが0.6mm位であること、ミミズのような円柱形の生物の胴回りは最大で1.3cm程度あることが水相中の酸素の拡散速度から導出される計算値と近くなることなど、サイズの生物学についておもしろおかしく書いてあります。

というより、生物学にとどまらず、範囲が広い傾向について考察する参考になると思います。

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学

中央公論社

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