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錬金術の泳ぎ方
ユングは、後半生、錬金術の読みときに没頭しました。
「哲学者の薔薇園」という、錬金術の教本の挿絵に
深い意味を見出しました。
「密やかな王と女王の結婚は 対立物の結合の比喩」
ふつう、一つの国で、王と女王が同時に君臨することは
ありません。けれども、錬金術では、両者を結婚させるのです。
これをユングは、心の中の対立物の調和だと、読みときました。
「両性が浴槽深く身を浸し母胎の海へ回帰している」
この、王と女王が、裸で浴槽に身を浸している挿絵が出てきます。
これをユングは、母胎または無意識への回帰として、いい徴候と見ています。
「両性が長い心の旅を経て 原初の海でついに抱き合う」
この両性の結合の成就は、心が完全性に近づいていることだ、と考えました。
「蛇を持ち翼の生えたキリストは賢者の石で自己のシンボル」
心の深化の到達点が、この異教のキリスト像であり、錬金術の完成を
示す、賢者の石だと、ユングは考えました。
このように、心の深化のプロセスとして、ユングは錬金術を見ていました。
ユングは、後半生、錬金術の読みときに没頭しました。
「哲学者の薔薇園」という、錬金術の教本の挿絵に
深い意味を見出しました。
「密やかな王と女王の結婚は 対立物の結合の比喩」
ふつう、一つの国で、王と女王が同時に君臨することは
ありません。けれども、錬金術では、両者を結婚させるのです。
これをユングは、心の中の対立物の調和だと、読みときました。
「両性が浴槽深く身を浸し母胎の海へ回帰している」
この、王と女王が、裸で浴槽に身を浸している挿絵が出てきます。
これをユングは、母胎または無意識への回帰として、いい徴候と見ています。
「両性が長い心の旅を経て 原初の海でついに抱き合う」
この両性の結合の成就は、心が完全性に近づいていることだ、と考えました。
「蛇を持ち翼の生えたキリストは賢者の石で自己のシンボル」
心の深化の到達点が、この異教のキリスト像であり、錬金術の完成を
示す、賢者の石だと、ユングは考えました。
このように、心の深化のプロセスとして、ユングは錬金術を見ていました。
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