セイナルボンジン

時代を逆行する大きなお友達ブログ。宇宙戦艦ヤマトや東映特撮ほか。

世紀末の詩

2011-01-21 23:28:04 | 映画
実写版ヤマトで沖田艦長を演じていた、山崎努。
最初、アニメとずいぶん雰囲気が違っていて戸惑ったのですが、監督の「スター・ウォーズのオビ・ワンみたいな感じ」との言葉を聞いて納得しました。

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今回の山崎努を見ていて、なんとなく、10数年前の『世紀末の詩』というドラマを思い出しました。
オッサン2人による「真実の愛とは何か?」を問う、こっ恥ずかしいポエムめいたやりとりが全編にわたって繰り広げられる、野島信司脚本の変なドラマですw

山崎努演じる百瀬は、飄々としてシビアな意見を言いながらも、主人公(竹野内豊)を教え導いていくような役回りでした。後半から病気になってだんだん弱っていき、最終的には、この世でもっとも美しい真理に辿りつきつつ、低俗な場所で薄汚れて死んでいくというキャラクターです。

好きなエピソードは、
・盲目の若く美しい女性と、貧しくさえない中年男のカップル。男は献身的に彼女に尽くし、彼女の目も回復する。それはまさに真の愛に見えた。が、視力を取り戻した途端、女は自分の「美」という価値に気づき、男を捨ててしまうのだった。(第2話・パンドラの箱)

・血はつながっていないものの、仲睦まじく暮らしていた親子の前に、実の親が子供を引き取りたいと現れる。貧しく、子供に満足な暮らしをさせてやれない養父は、悩んだ末に子供と別れることを選ぶ。人生の全てであった子供を手放してしまった養父は、生きる希望を失い、もとの浮浪者へと戻っていった。(第4話・星の王子様。養父を演じた谷啓がよかった)

などです。
このドラマ、高校生のときに見て妙に印象に残っていたのですが、彼氏と別れた後ふと思い出してレンタルし、しみじみと泣きました(笑)
エンディングはジョン・レノンの『LOVE』で、切ないストーリーの内容によく合っていたと思います。

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