「姓は丹下、名は左膳!」
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暇な時間はもっぱら読書してました。
漫画本はカサの割りにすぐ読み終わってしまうので、長距離移動のときは活字の本を読みまくるのが、ここ数年の自分ルールです。
100円ショップで買った、梶井基次郎や2分間ミステリーなどもそれなりに面白かったですが、今回自分的に一番ヒットだった本が
『颯爽登場!第一話 時代小説ヒーロー初見参』
という、時代小説の第一話だけをセレクトした作品集。
丹下左膳や雪之丞変化、旗本退屈男など、名前は知っていても原作に触れたことはない作品を、作品解説とあわせて読めるお得な一冊です。
収録されている一番新しい作品(桃太郎侍)でも昭和14年、『大菩薩峠』に至っては大正2年と物凄く古い作品ばかりなので、正直面白いかどうかは未知数のまま勢いで購入したのですが、とても面白く読めました。
平易かつ確かな文章力、テンポよく展開されるストーリー、そして個性を持ったキャラクター達の生き生きとした掛け合いといった、エンターテイメントの基本は今も昔もさほど変わらないんですね。
いやはや、いい勉強になりました。
『大菩薩峠』のような100年近く前の作品で、こんなにぐいぐいひきつけられるとは思いませんでした。やるなあ、中里介山。
あと、原作の桃太郎侍が「ひとーつ、人の生血をすすり、ふたーつ、不埒な悪行三昧・・・」とは言わず、峰打ちメインの平和主義者、フルネーム(本名ではないが)は「鬼退治桃太郎」と素晴らしく適当なのも、非常に新鮮でした。
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暇な時間はもっぱら読書してました。
漫画本はカサの割りにすぐ読み終わってしまうので、長距離移動のときは活字の本を読みまくるのが、ここ数年の自分ルールです。
100円ショップで買った、梶井基次郎や2分間ミステリーなどもそれなりに面白かったですが、今回自分的に一番ヒットだった本が
『颯爽登場!第一話 時代小説ヒーロー初見参』
という、時代小説の第一話だけをセレクトした作品集。
丹下左膳や雪之丞変化、旗本退屈男など、名前は知っていても原作に触れたことはない作品を、作品解説とあわせて読めるお得な一冊です。
収録されている一番新しい作品(桃太郎侍)でも昭和14年、『大菩薩峠』に至っては大正2年と物凄く古い作品ばかりなので、正直面白いかどうかは未知数のまま勢いで購入したのですが、とても面白く読めました。
平易かつ確かな文章力、テンポよく展開されるストーリー、そして個性を持ったキャラクター達の生き生きとした掛け合いといった、エンターテイメントの基本は今も昔もさほど変わらないんですね。
いやはや、いい勉強になりました。
『大菩薩峠』のような100年近く前の作品で、こんなにぐいぐいひきつけられるとは思いませんでした。やるなあ、中里介山。
あと、原作の桃太郎侍が「ひとーつ、人の生血をすすり、ふたーつ、不埒な悪行三昧・・・」とは言わず、峰打ちメインの平和主義者、フルネーム(本名ではないが)は「鬼退治桃太郎」と素晴らしく適当なのも、非常に新鮮でした。